「船中最大2.45kgの良型浮上!」東京湾エギタコ釣りで筆者は粘りの3尾【神奈川・つり幸】
独特の乗りがたまらない、釣って楽しい、食べて美味しい。そんな魅力がぎゅっと詰まった東京湾のマダコ釣り。今回は、川崎のつり幸から釣行しました。
つり幸でエギタコ釣り
6時50分。船に乗り込んだ釣り人たちの手には、それぞれが選んだエギや集寄アイテムがずらり。カラフルで個性的な仕掛けは、見ているだけでもワクワクして、ついつい集めたくなるほどの可愛さです。
船を20分ほど走らせポイントに到着。いよいよ仕掛けを投入。底をていねいにコツコツと探っていきます。
開始早々、周りでは1尾、2尾と船に取り込まれていきますが、私はというとアタリがないまま時間だけが過ぎていく展開。焦る気持ちを抑えながら小突き方を変えたり遠投したり。エギの色を次々と替えてみたりと、とにかく工夫を重ねて探ります。この、試行錯誤が面白く、夢中になってしまうのもタコ釣りの奥深さです。
そんななか、念願のヌーンッとした重みが。「きた!」と、思ったのも束の間、途中でポロリと痛恨のバラシ。明らかにアワセが弱かった。次こそはしっかりアワせるぞと心に誓い、集中力をさらに高めます。
念願のマダコゲット
1時間後、ついにその瞬間が。再びヌーンとした重みが竿先に伝わり、今度は意識的にグッと強めに竿を上げてアワせ、心の中で「バレないでよ~」と唱えながら慎重に巻き上げます。ようやく念願のマダコと対面。海の底から足をバタバタさせながら、ぬるりと現れるその姿は、何度見てもテンションが上がります。
その後もこまめにポイントを移動しながらタコを追いかけ、「根掛かりかな?」と思ったら、じつはタコが乗っていた。なんてこともあるのが面白いところ。集中力とていねいさが試される釣りです。
この日の釣果は3尾と、少し渋めだったけど、それでもタコが乗ったときのズシッという独特の感触はクセになります。1尾ごとの嬉しさがとにかく濃く、釣果以上に満足度の高い時間を過ごせました。
新鮮なマダコは美味
釣ったあとの楽しみといえば、やっぱり食べること。タコ刺し、タコ焼き、アヒージョにマリネ……。新鮮なマダコはどんな料理でも主役級の美味しさです。しかも、それが自分で釣ったタコとなれば美味しさは数倍。軟らかく、料理する時は茹ですぎ注意です。
これからの季節、まさにタコ釣りシーズン本番。初心者でもチャレンジしやすく、仕掛け選びや誘い方に工夫を凝らす面白さがあり、とにかく奥深い。一度ハマったら抜け出せないかもしれませんよ。
同宿では、レンタル道具が充実していて、川崎駅からの送迎バスもあるので、電車釣行にもぴったり。釣り初心者も安心して挑戦できます。
この夏は、自分の手でタコを釣り上げるワクワクを、ぜひ味わってみてくださいね。
<週刊つりニュース関東版 石坂衣里/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年7月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。