秦野高校・秦野曽屋高校の山岳部が関東大会へ、10月25日から箱根山域で
秦野高校と秦野曽屋高校の山岳部が、10月25日(金)から箱根山域で行われる「第68回関東高等学校登山大会」(関東高等学校体育連盟・神奈川県教育委員会主催)に出場する。今年5月に行われた神奈川県予選を通過した両校。秦野高校は昨年に続き、秦野曽屋高校は2018年以来の関東大会出場となった。
「テントの設営」「登山中の歩行技術」などに加え、登山に関する知識を問う「筆記試験」で順位を競う登山大会。関東大会予選は、今年5月に山北町を会場に行われた。男子は「全国・関東」を目指すAコース、「関東」を目指すC・Dコースに分かれて行われた。
秦野高校はAコースに出場。6校中の2位で全国大会は逃したが、昨年に続き関東大会出場を決めた。C・Dコースに出場した秦野曽屋高校は16校中10位で予選突破。コロナ禍での大会中止もあったため、6年振りの関東大会となる。
トップと僅差で2位に
秦野高校は熊澤蓮さん(3年)、澁谷恒地さん(2年・部長)、守田貫一郎さん(2年)・大谷修士さん(2年)の4人で関東大会予選に出場した。弘法山での歩荷トレーニングなど日頃の訓練が奏功し、タイムアタックで他校を大きく離すなど実力を発揮した。一方、普段から高得点を維持し自信をもって臨んだ筆記試験でトップと僅差に。「あと1〜2問で全国だっただけに悔しい」とメンバーは話す。関東に出る守田さんと大谷さんは、「自分たちより知識を持つ他県の高校と交流し、吸収して来年に生かしたい」と意気込む。2人と同様、来年が最後となる澁谷さんも「今回の反省を来年の全国予選に生かしたい」と語った。
体調不良で選手変更
荒川広太さん(2年・部長)、清家遼翔さん(2年)、杉本朔太郎さん(1年)の3人で関東大会予選に出場した秦野曽屋高校。当初、2年生4人でパーティーを組む予定だったが、大会当日に出場予定の2人が体調不良になるアクシデントが発生。先輩2人が急きょ出場した1年生の杉本さんをフォローし、予選突破にこぎ着けた。荒川さんは「急なメンバー変更でしたが、コースに入ってからは普段通りできた」、清家さんは「(荷物のパッキング)でザックが崩れて減点になったのは残念だった」、杉本さんは「2人に着いていくのが大変だった。地図やコンパスの使い方をアドバイスしてもらえてよかった」と話した。
神奈川県独自の方針で、関東大会には出場校の選手が別の高校の選手とパーティーを組んで出場する。秦野高校は守田さんと大谷さんが生田高校の選手と出場。秦野曽屋高校は荒川さんと杉本さんが大和高校の選手と組む。