「災害、明日は我が身」 大船渡のさんまで能登支援
相武台団地商店街で11月30日にクリスマスマーケットが行われ、大船渡直送のさんま300匹が振舞われた。
このさんまは同イベントの1、2日前に岩手県大船渡市で水揚げされたもの。同市が認定する「さんま焼き師」の資格を持つ笹本二郎さんと山口健志さん、尾野間香美さんが焼いた。
今回の売り上げの利益は能登半島地震で被災した石川県七尾市に寄付される。地元FM放送局・エフエムさがみの「今週の大船渡」に出演している笹本さんが、同じFM局「ラジオななお」を通じて支援を続けている。
さんりく・大船渡ふるさと大使でもある笹本さん。東日本大震災の復興支援を行う中で、さんま焼き師の資格を取った。同様の取り組みを能登半島や東京、埼玉でも行っている。支援を続けることについて笹本さんは「『明日は我が身』という思いがある。自分たちも大変なこともあるが、もっと大変なのは被災地。そのことを忘れないためにも、さんまを通じてみんなに思い出してほしい」と力を込める。
さんまを目的に同イベントに参加したという女性4人は「身が締まっていて美味しかった」と口を揃え、「青空の下でさんまを食べられるは滅多にない」とさんまを堪能していた。また、さんまを食べることで「被災地に思いを馳せた」という声もあり、笹本さんの思いが伝わっていた。