「やり取りできないだろ!」カンニング竹山が競馬界を悩ます“スマホ問題”を超解説
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 12月16日の放送は、月曜レギュラーのカンニング竹山が、競馬界のスマホ問題について、持論を展開した。
邦丸アナ「カンニング竹山さんとお送りしています。今日のテーマは競馬」
竹山「邦丸さん、今週はいよいよ有馬ウィークということで、私たち競馬ファンにとっては、もう一年の締めくくり。実は数年前から、有馬記念が終わっても、もうひとつ『ホープフルステークス』というG1が年末にあるんですけど。でも、やっぱ有馬記念の行われる週は、競馬界では有馬ウィークといって、競馬ファンにとってはお祭りごとですね。
簡単に有馬記念の説明をすると、要は、強い人気の馬たちがファン投票によって出るという、もう競馬のカーニバルですよね。中山競馬場で2500m走るレースで、一番人気は武豊さんが乗る『ドウデュース』っていう馬になるだろうと言われております。私にとって心躍る一週間が始まったんですけども、競馬界では今年色んな出来事があり、その中にはこんな難しい問題もあるんです。
岩田康誠さんというベテランの50歳のジョッキーがいるんですけども、通信機器の不適切利用で30日間騎乗停止になって、きのうの日曜日も乗れなかったんですよ。何があったかというと、前にもちょっとお話したと思うんですけど、JRAの騎手は土曜・日曜にレースがあって、調整ルームという競馬場にある寮みたいなところに入らなきゃいけないんですよ。その時に、通信機器は全部預けなきゃいけないんですね。
JRAが指定する通信機器はいいけど、自分のやつは駄目なんですね。通信機器で外部と一切連絡を取っちゃいけないと言う決まりがあるんですよ。それはなぜかっていうと、正しく競馬を行うために、公正競馬を保つために、そうしましょうとなっている。もし悪いジョッキーがいたら外部と連絡をとって八百長なんかしたらとんでもないことになるでしょう、ということで禁止している。ところが、昨今スマホというものは、我々おじさんにとっても若者にとっても、肌身離せないといいますか常に必要なものになっている」
邦丸「あって当然のものですよ」
竹山「今回、岩田ジョッキーはスマホを利用したんだけど、それは関東と関西の競馬場の移動中にスマホでYouTubeの音楽を聴いたんですよ。これがJRA的にアウトという判断をしたんです。なんでアウトなんだ?っていうと、YouTubeってコメント書き込み欄があるじゃないですか? あれでやり取りできるだろうっていうことになるみたいなんですけど、でも「やり取りできないだろう!」って(笑) JRAもいろいろ公正競馬をちゃんと保つために考えてるんだけど、スマホにできることが莫大にありすぎて、どこがアウトでどこがいいのか、ちょっと難しいところだと思います。
もう一つ難点があって、土曜日に調整ルームに入りますよね。その時にスマホ預けますよね。次の日曜日も競馬がありますよね。この間は全部スマホ使っちゃいけないんです。ただ、土曜日に調整ルームに入るまでの道中は使っていいんです。となると、八百長がないよう公正競馬を保つと言っても、土曜日に調整ルーム入る前までに、悪い人と話をすればできちゃうじゃないですか。だからここの部分どうなるんだって。もっと言ったら、金曜日、木曜日、水曜日はどうなるんだって。だから、この問題はすごく難しい」