ユネスコエコパーク・南アルプスを訪ねる(その弐)
2024年6月9日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」、今日は前回に引き続き、ユネスコエコパーク・南アルプスを訪ねます。
語り:春風亭昇太
日本アルプスの中で最も南に位置し、ユネスコエコパークに登録されている「南アルプス」。
夏は雨が多く、冬は雪が少ない地域で、大雨が引き起こす河川の浸食作用によってできる深く切れ込んだV字谷が数多くみられます。
森林限界がおよそ標高2700 メートルにあり、稜線付近の高いところまで森で覆われているのも特徴です。南アルプスには、氷河期から温暖化していく過程で、気温の低い高山に生き残った氷河時代の生物を見ることができます。
国指定の特別天然記念物で南アルプスを象徴する鳥ともいえるのがライチョウ。高山帯に住むライチョウは、南アルプスが生息地の南限と言われていますが、人間の営みによる環境の変化で現在は絶滅危惧種となってしまっています。
自然と人間社会の共生を目的とするユネスコエコパークの取組によって南アルプスの貴重な動植物が守られることが期待されています。
静岡市歴史めぐりまち噺し今日のお噺しはこれにて。<!-- tag:/area:静岡市葵区 -->