木村草太「将棋を通して自分の思考の癖がわかる」
ニュース番組のコメンテーターとしてもお馴染みの法学者・木村草太。11月5日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、木村草太がこよなく愛する将棋について語った。
木村「将棋をやると自分の思考の癖を知ることができるというのが凄くいいんじゃないかと思っています」
小島慶子「木村さんの癖はどんな癖なんですか?」
木村「私が将棋を指していて現れる癖というのは、すぐ調子に乗るということ。将棋というゲームは大変に身体感覚と合わないところがあって、駒がたくさんあって自分のほうが優勢になる局面があるんですよね。こういう局面って心理的にはガッと攻めたいんですけど、そこで攻めると実はあまり有利にならないんです。有利な時ほど落ち着いてっていうのが将棋のセオリーで、そうしないと将棋っていうのは攻めた駒が相手の戦力になる、ちょっと変わったゲームなので、自分は今調子がいいなって思ってガンガン攻めると、かえって優勢であったはずのところが自分の駒を失って劣勢になったりするんです。だから優勢な時ほどガッシリ構えるのが大変なんですね。でも私はそれが全然できなくて、いっちゃえーってなるんです。自分はそういうタイプの人間だということを分かった上で注意をしなくてはならないんです」