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犬がご飯を『だらだら食べる』のはやめさせたほうがいい? その理由からすぐに試せる対策法までご紹介

わんちゃんホンポ

犬がご飯を「だらだら食べる」のをやめさせた方がいい理由

「だらだらご飯を食べる」とは、「ちょっとだけ食べては残す」を繰り返す食べ方のことを言います。半分だけ食べて、残りを30分後に食べる、という食べ方も当てはまります。

食が細い犬もいます。1回では食べきれない犬もいます。そのときの気分や空腹具合によって食べ残すこともあります。

しかし、ご飯をだらだら食べるのは、あまり好ましくないことです。

そこで今回は、犬がご飯を「だらだら食べる」のをやめさせた方がいい理由について解説します。

胃や腸に負担がかかり続ける

犬がご飯を「だらだら食べる」のをやめさせた方がいい理由は、犬がご飯をだらだら食べる度に胃や腸は働かなければならず、負担がかかり続けるためです。

消化活動が行われている最中にまたご飯が入ってくるわけですから、適切に消化が行われなかったり、消化に時間がかかりすぎて疲れきってしまったりすることがあるかもしれません。

胃酸が正しく分泌されなければ消化が悪くなってしまうでしょうし、胃酸が過剰に分泌されてしまうと強い酸によって食道が傷ついてしまうこともあるでしょう。

犬がご飯を消化するのにかかる時間は「8時間~10時間」と言われています。よく、「犬のご飯は1日2回、朝と夜に分けて与える」と言われていますが、消化にかかる時間が関係しています。

朝ご飯がしっかり消化された後で、夜ご飯を食べるためです。

雑菌やカビが繁殖する

犬がご飯を「だらだら食べる」のをやめさせた方がいい理由は、ご飯に雑菌やカビが繁殖するからです。

犬がご飯をだらだら食べる度、ご飯に犬の唾液が付着し、雑菌が繁殖します。食べ残されたご飯には、空気中に漂う雑菌やカビが付着し、繁殖します。

雑菌やカビの繁殖したご飯を愛犬に食べさせたくはないですよね。毎日ご飯をだらだら食べるのであれば、毎日雑菌やカビが付着し繁殖したご飯を食べていることになります。

食中毒になる恐れがある

犬がご飯を「だらだら食べる」のをやめさせた方がいい理由は、雑菌やカビが繁殖したご飯を食べた犬が食中毒になってしまう恐れがあるためです。

犬が食中毒になると、嘔吐や下痢の症状が出ます。一度きりの嘔吐や下痢であれば、しばらく様子を見てもよいかと思いますが、繰り返す場合には早急に動物病院へ行きましょう。

食べたいときに食べることができないとき問題行動を起こす

犬がご飯を「だらだら食べる」のをやめさせた方がいい理由は、食べたいときに食べることができないとき問題行動を起こすことがあるためです。

(いつでも好きなときにご飯を食べることができる♪)と考えているのでしょう。いつもご飯が入っているはずのお皿が空っぽだったとき、吠えるなどして要求することがあります。

ご飯がもらえるまで吠え続けるからといって、吠えることをやめさせるためにご飯を与えていると、無駄吠えをすることが癖になってしまいます。

食べ物を探して家中を探索して回り、人間の食べ物が入った袋を見つけ、盗み食いしてしまうことがあります。お散歩中にも拾い食いをするようになってしまうかもしれません。

犬のだらだら食いにすぐに試せる対策法

犬がご飯を「だらだら食べる」のをやめさせた方がいい理由が分かったところで、ここからはすぐに試せる対策法について確認しておきましょう。

食事の時間を定めること

「朝は○時」「夜は○時」と食事の時間を決め、その時間にご飯を与えるようにします。

外出中には、自動給餌器を使用し、定めた時間にご飯を与えられるようにします。

食べ残した分は片づける

ご飯を食べ残し、その場を離れ、くつろぎ始めたり、遊び始めたり、寝るなどするときは、ご飯を片付けてしまいます。

1回分の食事量を減らして1日の食事回数を増やす

食が細く、1回にたくさん食べることができない犬もいます。

計量したドッグフードをお皿に入れ、食べ残した分の重さを量り、愛犬が1回に食べることができる量を把握します。

「1日分の食事量」÷「愛犬が1回に食べることができる量」=「食事回数」です。

我が家の愛犬は1回に70g程度を食べることができるため、「1日分の食事量200g」÷「70g程度」=「3回」と計算し、「朝68g・昼66g・夜66g」に分けて与えています。

まとめ

犬がご飯を「だらだら食べる」のをやめさせた方がいい理由について解説しました。

✔胃や腸に負担がかかり続ける
✔雑菌やカビが繁殖する
✔食中毒になる恐れがある
✔食べたいときに食べることができないとき問題行動を起こす

だらだら食いは、簡単な対策法で改善することができます。この機会に、愛犬の食生活を見直してみましょう。


(獣医師監修:寺脇寛子)

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