BASEが越境EC関連で8億6700万円の特別損失も通期決算は黒字に転換
ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」を運営するBASEは2月14日、2024年12月期の通期連結決算を発表した。売上高は159億8100万円(前年比36.8%増)、営業利益は7億7200万円(前年は4億2500万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億4000万円(同6億600万円の赤字)だった。
売上高は業績予想を上回る大幅な増収となり、営業利益も1期前倒しで黒字化を達成した。一方で、2024年8月6日に子会社化した、越境ECを手掛けるwant.jp(ウォントジェーピー)社ののれんと固定資産全額の減損処理により、8億6700万円の特別損失を計上している。
主力のBASE事業は、売上高は90億9200万円(前年比17.1%増)、営業利益は6億9100万円(前年は6000万円の赤字)と黒字に転換した。BASEは1月16日に月額の有料プランを5,980円から19,980円に値上げしたが、離脱する利用者を想定よりも抑制できた。
オンライン決済サービスのPAY.JP事業は、売上高は57億2600万円(同58.8%増)、営業利益は2億4500万円(前年は8400万円の赤字)だった。事業資金の提供サービスを展開するYELL BANK事業は、売上高は9億200万円(同192.8%増)、営業利益は3億9400万円(前年は2500万円の赤字)だった。want.jp事業は、2024年10月から連結対象としており、売上高は2億5800万円、営業利益は4700万円の赤字だった。
BASEの2025年12月期の連結業績予想は、売上高は196億円(前年比22.6%増)、営業利益は10億円(同29.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億4700万円(同266.5%増)を見込んでいる。