海老名市河原口 河川敷に広場整備へ 30日まで、市民の意見募る
海老名市は、あゆみ橋付近の相模川河川敷と隣接する圏央道高架下の計約7・2ヘクタールを「(仮称)スポーツ・コミュニティ広場」として整備する計画の概要案を公表。4月30日(水)まで、パブリックコメントの募集を行う。供用開始は2026年7月を予定。
計画地は県有地で、洪水防止のための河川の拡幅工事が行われる予定。現在は大半が未利用地となっており、隣には相模川河口から延びる県の自転車道「さがみグリーンライン」の整備計画もある。市は2008年に河川敷の整備基本構想を策定していた。このほど、県による暫定の工事が完了したことにより、県が河川拡幅までの暫定的な利用を提案。広場が整備されることとなった。
河川敷の北側3・5ヘクタールは、スポーツなどの多目的な利用を想定したグラウンド「スポーツエリア」として整備。その南隣の2ヘクタールは、全面天然芝生の自由広場「レクリエーションエリア」とすることが想定されている。また、現在河川敷にある「ターゲットバードゴルフ場」をあゆみ橋と相模大橋の間に移し(1ヘクタール)、圏央道の高架下には100台程度の駐車場やトイレ、倉庫などの整備が計画されている。市は同広場に「スポーツの推進」「自然豊かなレクリエーション空間の創出」というコンセプトを設定。市内で不足するスポーツ施設や環境を生かした市民交流拠点としたい考えだ。
計画を所管する同市文化スポーツ課は「現時点ではまだ案の段階。スポーツ競技者のみでなく、多くの市民に親しんでもらえるような施設にしたい」と話している。
市によると、整備費用は概算で7億円。今年5月に整備計画を策定し、雨が少ない11月に工事を開始する予定だ。