「少しでも楽になれるなら」 犯罪被害者支援ボラ・橘さん
中川中央で建物の設計業務などを行う株式会社創造開発設計の橘勝也代表が、(公社)神奈川被害者支援センターの「犯罪被害者支援ボランティア養成講座・初中級」を修了した。
橘さんは、10年以上前から保護司として活動。加害者の更生のために活動を続ける一方で、「被害者のためにも何かできる事はないのか」と考えていた。子どもの犯罪被害に対する支援活動の充実と発展のために、と同センターへの寄付を続けていた橘さんは、自らがボランティアとして活動することを思い立ち、同講座を受講した。
橘さんは10月28日(月)から始まる同講座の上級も受講。上級を修了すると、相談者としての活動意思の聞き取りや面談、理事会の承認を経た後、月2回程度の電話相談ボランティアとして従事することができるようになる。自らも犯罪被害の経験があるという橘さん。被害者の話を聞いたり、寄り添ったりすることで「少しでも気持ちが楽になれるなら」と語った。
同講座は、同センターと神奈川県、神奈川県警の3者で組織する「かながわ犯罪被害者サポートステーション」=神奈川区=のボランティアに従事する人のための講座で、7月から半年かけて初中級・上級の講座が開講している。同センターと自治体、警察が一体となって支援する組織は全国で神奈川県が唯一。
なお犯罪被害に関する相談は【電話】045・311・4727(月曜から土曜、午前9時から午後5時)。