【茅ヶ崎 イベントレポ】講師と歩く氷室椿庭園ガイドツアー - ナショナルコレクション認定後初の見頃を迎えた椿!お披露目も兼ねて
茅ヶ崎市氷室椿庭園の氷室氏が作出したツバキ40品種が、日本植物園協会のナショナルコレクションとして認定されたことを記念し、解説つきの庭園内ガイドツアーが開催されました。
【茅ヶ崎市】氷室椿庭園で元大船植物園園長による特別ガイドツアー開催!椿の見どころを解説 3月14日
植物愛好家であった氷室氏
三井不動産の元副社長である氷室捷爾さん・花子さんご夫妻の庭園が茅ヶ崎市に寄贈し、1991年に開園したのが、氷室椿庭園。
広さ約2,800平方メートルの庭園には、約300種以上の椿が大切に育てられており、敷地内にある「旧氷室家住宅主屋」は国の登録有形文化財に登録されています。
ナショナルコレクション認定制度とは
(公社)日本植物園協会が2017年から、「野生種・栽培種に関わらず、日本で栽培されている文化財・遺伝資源として貴重な植物を守り後世に伝えていく」ことを目的とした植物コレクションの認定、保全制度。2024年4月25日に、氷室椿庭園のツバキ40品種が認定を受けました。
▼氷室椿庭園の施設記事は、こちら▼
【茅ヶ崎 観光スポットレポ】氷室椿庭園 - 200種以上の椿が見られる貴重な庭園!見頃は例年3月中旬頃 | 湘南人
画像出典:湘南人
見頃を迎えた椿を観に多くの人
椿の見頃は、例年2月下旬~4月上旬ということで、ナショナルコレクション認定後初の見頃の時期を迎え、お披露目も兼ねてのガイドツアー開催。
講師を務めるのは、元大船植物園園長で氷室氏とも親交のあった篠田朗彦さん。
長年にわたり氷室椿庭園の椿の管理に携わっており、庭園のスタッフや来園者から「先生」と呼ばれている方です。
椿の生態や特徴、氷室氏とのエピソードなど、興味深いお話からガイドツアーはスタート。
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今回のイベントは、市民から定員の倍以上の応募があったのだそう。
ガイドツアー参加者以外の一般の来園者の方も多く、見頃を迎えた氷室椿庭園は、とても賑わっていました。
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個性豊かな椿たち
庭園内の椿は、ヤブツバキの園芸化されたものが約1,000本植えられ、全て氷室氏が直接導入したものと、それを親として交配したものがあるとのこと。
今回ナショナルコレクションに認定された40品種も、美しい花を咲かせていました。
中でも「氷室雪月花」は、白や淡桃色の地に紅色の絞りが入った美しい品種で、庭園の代表的な椿の1つ。
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赤やピンクはもちろん、純白の大輪の花を咲かせる「白頭山」も、来園者を魅了していました。
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同じ椿でも、一重咲きに八重咲き、色も大きさもさまざまで、美しさもそれぞれ。
庭園に咲いている椿の品種やマップは、茅ヶ崎市のホームページで詳細を見ることができます。
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ツアーガイドの篠田さんからは、椿の花の由来や特徴の説明を聞きながら、みなさん写真を撮ったり感想を言い合ったりしながら和やかに進行。
椿の育て方への質問も
庭園を全員で一周した後は、質疑応答タイムが設けられました。
「サザンカと椿の違いを教えてください」という質問に対して篠田さんは、それぞれの花の造りの違いや葉の特徴、散り方などを詳しく説明。
さらに、参加者の中には園芸が趣味という方も多く、椿を育てる際に害虫となる「チャドクガ」の対処方法に関する質問も出ました。氷室椿庭園では、薬などを使わずなるべく自然な形で椿を育てているそうで、スタッフ泣かせという「チャドクガ」は駆除用のスプレーを使って対処していると回答があり、会場からは「へぇ」という声が上がっていました。
今年は、2月が寒く開花が少し遅かったそうですが、4月上旬頃まで見頃が続く予定。
ぜひ、貴重な椿を観に足を運んでみてください。
講師と歩く氷室椿庭園ガイドツアー
開催日時
2025年3月14日 10:00〜12:00
開催場所
茅ヶ崎市 氷室椿庭園
アクセス
茅ヶ崎駅南口から徒歩約20分住所
〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南3丁目2−41
駐車場:障がい者用のみ2台(予約制)
参加費
無料
主催
茅ヶ崎市公園緑地課