【新潟県内の事故多発交差点ワースト1はどこ?】全国交通事故多発交差点マップ(2023年版)を発表
新潟県の人身事故件数ワースト1位(同率)となった「みなとトンネル西側交差点」の様子(新潟市中央区)
一般社団法人 日本損害保険協会はこのほど、交通事故の防止・軽減を目的として、最新の「全国交通事故多発交差点マップ(2023年版)」を公表した。
このマップは、人身事故の半数以上が交差点・交差点付近で発生していることに着目し、2023年の交通事故データをもとに全国の地方新聞社が連携し、47都道府県の人身事故データを調査・集約し、作成した。
都道府県ごとに人身事故件数が多いワースト5交差点について、特徴や主な事故要因・予防策などを紹介している。
発表された「全国交通事故多発交差点マップ」によると、新潟県の人身事故件数ワースト5(2023年の交通事故データ)は、以下の通り。
1(同率).みなとトンネル西側交差点(新潟市中央区)
1(同率).新潟市中央区和合町2丁目1番1号付近交差点(新潟市中央区)
3(同率).燕市小関1168番地付近交差点(新潟県燕市)
3(同率).大鹿交差点(新潟市秋葉区)
3(同率).青山道下交差点(新潟市西区)
3(同率).竹尾インター交差点(新潟市東区)
新潟県の交通事故多発交差点のうち、ワースト1位の「みなとトンネル西側交差点」は、新潟みなとトンネルの西側にある十字路交差点。
交差点から新潟みなとトンネル方向へは下り勾配となっており、2023年1年間で発生した5件の人身事故のうち3件の追突事故が発生している。
一方、もうひとつのワースト1位の「新潟市中央区和合町2丁目1番1号付近交差点」は、県道164号(通称 和合線)に東方から指導が接続する丁字路交差点。
市道側は一方通行となっており、2023年1年間で発生した5件の人身事故のうち3件の人対車両(横断歩道横断中)の事故が発生している。
2023年の新潟県内では、人身事故の57.7%が交差点(付近)で発生しており、また、全交通事故死傷者数に占める全交差点事故死傷者の割合は56.5%となっている。
新潟県警交通企画課の井上雅彦交通調査官に、最近の新潟県内における交通事故の特徴や傾向を聞くと、「交差点というのは事故の多い場所なので、交差点を通過する際に、対向車など1点だけに注意すると、右折した時に歩いている歩行者に気付かなかったりする」と話し、「対向車が大型の自動車やオートバイなどケースによって違うので、しっかりと確認して相手の速度と自分の曲がれるタイミングなどをしっかり確認して進んでほしい」と注意喚起した。
また、新潟県内のドライバーへの注意点などを問うと、「右折車両と直進車両の事故や、交差点を左折した先の横断歩道を渡っている歩行者との事故が多いので、十分に注意してほしい。これからは夕暮れが早まる時期なので、高齢者などの歩行者には夜光反射するものを活用してほしい。ドライバーには、早めのライト点灯と対向車がいないときには、積極的にハイビームを活用し、歩行者や自転車などを探すような運転を心がけて頂きたい」と呼びかけた。
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全国交通事故多発交差点マップ(2023年版)