未解決のまま9年 伊賀市の死亡ひき逃げ事件 時効迫る
9年前に発生し未解決のままになっている死亡ひき逃げ事件の情報提供を求め、三重県警伊賀署は10月30日、伊賀市内の現場付近にあるコンビニ店とスーパーで署員10人がちらし計200枚を配った。この事件では、道路交通法違反(ひき逃げ)が発生から7年が経ち、控訴時効が成立。自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)も残り1年と時効が迫っている。
事件発生は2015年10月30日の午前0時45分ごろ、同市千歳の国道25号で、派遣社員の男性(当時41)が近くのコンビニ店から湯を入れたカップラーメンを手に帰宅する途中、市街地方面に走行するワンボックスカーに背後からはねられた。男性は頭の骨を折るなどし、搬送先の病院で死亡した。
同署によると、逃走した車両は、現場で見つかった部品から01年以降に製造されたキャラバン(日産)、またはコモ(いすゞ)のワンボックスカーと特定。前部左側が破損している。
交通課の岩越政智課長は「被害者や遺族の気持ちを考えるとこんなに悔しいことはない。事件解決につなげるため、細かなことでもいいので情報を寄せてほしい」と協力を呼び掛けた。
情報提供は同署(0595・21・0110)へ。