犬を『甘えん坊』に育てる方法はあるの?愛犬の性格を左右する注意すべき行動まで
️愛犬を甘えん坊にするには
スキンシップをたくさんとる
わんこを甘えん坊にするためには、何より愛情をたくさんかけることが大切です。そして、それは分かりやすく伝わりやすい愛情であるほど効果的といえます。
飼い主さんがわんこに示せる愛情の証は「スキンシップ」です。とにかくたくさん撫でてあげること、たくさん抱っこしてあげてください。そして物理的なスキンシップに留まらず、心のスキンシップも大切です。
心のスキンシップとは、たくさん声をかけてあげること、誉めてあげること、笑顔を見せてあげることです。「君の存在がとても愛おしいよ」ということを惜しみなく伝えてあげましょう。
家族が集まる部屋に居場所を作る
わんこが甘えん坊になるのは、自分を家族という集団の一員だと認識し、飼い主さんとの距離を限りなく近く感じているからです。
かつて日本ではわんこといえば外飼いが一般的でしたが、現在では室内飼いがほとんどとなり、わんこも飼い主さんも「お互いが家族である」という帰属意識が高まりました。
わんこがいつもいる居場所(ケージやハウスなど)をリビングなどの家族が集まりやすい部屋に設けると、わんこは常に家族の存在の中に自分を認識し、甘えん坊度が上がります。
さまざまな人と関わらせる
甘えん坊のわんこは家族だけでなく、初対面の相手にも懐っこい性格の子が多いです。人懐っこいということは、裏を返すと警戒心が薄いということ。警戒心をなくすためには、人間という存在が「恐るべき相手ではないこと」を認識させる必要があります。
そのためにも大切なのは、社会化期と呼ばれるパピーから1歳頃の間に、とにかくたくさんの他者と関わりを持たせることです。同居している家族以外の親族、近所の人や宅配便の人など、さまざまな人に好意的に接してもらうことで「人間は怖くない!」ということをわんこは学びます。そして心から人間に甘えられるようになるのです。
️要注意!わんこの性格を左右する行動
距離感の取り方
すでにご紹介したように、わんことの物理的な距離感・精神的な距離感をどう取るかがわんこの性格に影響を与えます。
距離感が近ければわんこは依存的な性格になりますし、遠ければ自立心の強い性格になる可能性が高いでしょう。ただどちらが良いということはありません。
距離感が近すぎるとわんこは甘えん坊を通り越して「分離不安」という状況に陥り、飼い主さんがいないと精神的に不安定な状態になってしまいます。付かず離れず、居心地の良い距離感を保つことがわんこの健全な性格形成には大切です。
暴力や無理強いをしない
言わずもがなですが、例えしつけと称するものであってもわんこに暴力を振るうことはあってはなりません。これは物理的な暴力だけでなく、大声で怒鳴りつける、罵声を浴びせるなどの言葉の暴力も同様です。
また、わんこが嫌がることを無理強いしようとするような行動にも注意が必要です。これらのネガティブな記憶はわんこの心に深い傷を残し、飼い主さんあるいは人間を信頼できなくなってしまう恐れがあります。
️まとめ
甘えん坊になるか、警戒心が強く自立心の高い子になるかは、もちろん生まれながらの性格や犬種の遺伝的あるいは本能的特徴によるところも大きいです。
どんなに甘えん坊に育てようとしても塩対応なままの子もいますし、何もしていないのにベタベタ甘えてくる子もいるでしょう。
もし甘えん坊にならなかった場合、無理に甘えさせようとすることはかえってストレスを与えることにもなりかねないので危険です。甘えん坊でもそうでなくても、家族になったその子のありのままの性格を受け入れてあげることが大切ですよ。