南区・こども医療センターへ「ブックサンタ」が絵本など45冊プレゼント 厚木の団体、クリスマス前に寄贈
南区六ツ川の県立こども医療センターに入院する子どもに12月3日、厚木市で健康や医療、生活の悩み事の相談所として活動している団体「暮らしの保健室あつぎ」から絵本など45冊が届けられた。
同団体はNPO法人「チャリティーサンタ」=東京都=が行う「ブックサンタ」と呼ばれる取り組みに協力。ブックサンタは「全国の大変な境遇に置かれた子どもたちに本を贈る」ことを目的に、全国書店と連携して2017年に始まった社会貢献プロジェクト。協力団体が寄贈場所などを調整し、子どもたちに本を届けている。
同団体は昨年、厚木市の神奈川リハビリテーション病院の小児病棟にいる子どもに絵本などをプレゼント。今年は県内外から多くの子どもが通う同センターへの寄贈を決めた。
3日に同団体の島崎菜穂子室長が同センターを訪れ、絵本や図鑑、小説など45冊を届けた。本は企画に賛同した人が選んだもので、同センターのスタッフらが話し合い、幼児から高校生までにプレゼントされる。
島崎室長は「施設にプレゼントするのではなく、本が子ども本人に渡ることに意味がある。本を受け取った子どもたちから感想を聞くのが楽しみ」と話した。同センターの曽我輝之看護科長は「入院生活が半年以上の子どももいる中、外部から応援してくださる方がいるのはうれしい」と、クリスマス前のプレゼントに感謝していた。