【サッカー日本代表】2025年の見どころ フィナーレ迎えるW杯最終予選、注目は2人の若きDF
SAMURAI BLUEの注目ポイント
2024年もいよいよ最後の一日を迎えた。この一年のサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)を振り返ってみると、まさに「圧倒的」と言える戦いぶりだった。
史上初の“元日始動”が話題となった2024年。1月1日の『TOYO TIRES CUP 2024』を皮切りに、今年一年の通算成績はなんと13勝2敗1分。敗れたのは1~2月にかけて行われた『AFC アジアカップ カタール 2023』のイラク戦とイラン戦だけで、3/21(木)の『FIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選』北朝鮮戦以降は10戦負けなし(9勝1分)で駆け抜けた。
9月に開幕した『FIFAワールドカップ26 アジア最終予選(3次予選)』も5勝1分の勝ち点16でグループCの首位を独走中。次回のW杯は史上初の48チームが参加する大会とあってアジアの出場枠も例年より多い「8.5」に拡大されていることもあり、グループ2位以内確定=W杯出場決定に王手をかけた状態で2024年を終えている。
最終予選は来年3月に2試合、6月に2試合の計4試合が組まれており、次戦は3月20日(木・祝)のホーム・バーレーン戦。足踏みすることなく早々に突破を決めることができるか、2025年の初陣にして大きな注目を集める一戦となるのは間違いない。
最終予選が終わると、7月に韓国で行われる『東アジア E-1サッカー選手権2025』へ。2022年の前回大会では4年ぶり2度目の優勝を果たしており、来年の第9回大会は初の連覇をかけた戦いとなる。若手の抜擢などを含め、メンバー構成にも注目だ。
その後は日程や対戦カードは未定となっているものの、9~11月に『FIFAインターナショナルウィンドウ』期間が設けられている。無事にW杯の出場権を手にしていれば、翌年の本番を見据えた強豪国との対戦も期待できるだけに、対戦カードの発表を楽しみに待ちたいところだ。
世界が熱視線を送る川崎の20歳
2025年のSAMURAI BLUEを見据えるなかで、楽しみなのが2人の若きディフェンダー(DF)の飛躍だ。まず一人目が、Jリーグ・川崎フロンターレに所属する高井幸大である。
192センチ・90キロの恵まれた体格を誇る20歳の大型センターバック(CB)。今年はパリ五輪にも出場したほか、9月のW杯最終予選・中国戦でSAMURAI BLUEデビューも飾っている。
Jリーグベストヤングプレーヤー賞も受賞し、来季のさらなる飛躍に期待がかかるなか、高井の注目度をより引き上げたのが“欧州からのレポート”だ。
『CIES Football Observatory』なるフランスのサッカー専門の研究機関が12月に発表したスカウティングレポートにおいて、21歳以下の「オールラウンドCB」トップ10に高井の名前が。欧州強豪クラブでプレーする逸材たちに混じり、なんと「世界5位」の高評価を受けた。
レギュラー定着とA代表デビューの2024年を糧に、来年はどんな一年を過ごすのか。世界から注目を浴びる高井幸大から目が離せない。
A代表デビューを前に欧州最高峰の舞台へ
そしてもう一人、ここに来てメキメキと頭角を現しているのが、ドイツのブンデスリーガ・VfBシュトゥットガルトに所属しているチェイス・アンリだ。
アメリカ人の父を持つ神奈川県横須賀市出身の20歳は、2022年に尚志高からJリーグのクラブを経ずにシュトゥットガルトと契約。今年8月の開幕戦で途中出場を果たし、記念すべきトップチーム初出場を記録すると、9月には欧州最高峰の舞台『UEFAチャンピオンズリーグ』でも途中出場を果たした。
それも相手は欧州屈指の強豪であるレアル・マドリード。フランス代表キリアン・エムバペやブラジル代表ビニシウス・ジュニオールら世界のトッププレイヤーを相手に奮闘を見せると、以降はスタメン出場の機会も増え、カップ戦ではトップチーム初ゴールも記録している。
U-17からU-22まで世代別の日本代表経験はあるものの、今夏のパリ五輪ではメンバー入りは叶わず。その悔しさをバネに所属クラブで猛アピールを見せる注目株にSAMURAI BLUEからの招待状は届くのか。こちらも2025年の大きな注目ポイントとなりそうだ。
SAMURAI BLUE・2025年のスケジュール
<3月>
▼ FIFAワールドカップ26 アジア最終予選(3次予選)
vs.バーレーン代表
(3月20日 埼玉スタジアム2002)
▼ FIFAワールドカップ26 アジア最終予選(3次予選)
vs.サウジアラビア代表
(3月25日 埼玉スタジアム2002)
<6月>
▼ FIFAワールドカップ26 アジア最終予選(3次予選)
vs.オーストラリア代表
(6月5日 アウェー)※開催地未定
▼ FIFAワールドカップ26 アジア最終予選(3次予選)
vs.インドネシア代表
(6月10日 ホーム)※開催地未定
<7月>
▼ 東アジア E-1サッカー選手権2025
(韓国)
<9月>
▼ FIFAインターナショナルウィンドウ
(9月1~9日)
<10月>
▼ FIFAインターナショナルウィンドウ
(10月6~14日)
<11月>
▼ FIFAインターナショナルウィンドウ
(11月10~18日)
【関連記事】
・サッカー日本代表のFIFAワールドカップ26アジア最終予選結果と日程、8大会連続出場へ王手
・【サッカー日本代表】歴代ワールドカップメンバーと試合結果
・【サッカー日本代表】歴代監督と成績、五輪やW杯を目指した栄光と苦難の歴史
記事:SPAIA編集部