SNS型ロマンス投資詐欺被害を未然に防止 八本松東郵便局へ東広島署が感謝状
東広島署(大野勝俊署長)は3月5日、SNS型ロマンス投資詐欺被害を未然に防いだとして、八本松東郵便局(東広島市八本松東、中曽瑛美局長)と井原佳音主任に感謝状を贈った。
昨年12月26日、70代の女性が同局を訪れ、終活用の500万円を会社代表者名の口座に振り込んでほしい、と依頼した。窓口で対応した井原主任は、振込金額が高額であることやSNSでやりとりしていることから不審に感じた。HPで確認すると振込先の会社が起業して間もないことや、女性が前日に近隣郵便局で高額な定期貯金を解約していたため詐欺の疑いが深まった。しばらくすると、女性から「振り込みへの時間がかかりすぎているので、口座は使えないとSNSで連絡があった」と話したため、中曽局長が警察に通報し、被害を未然に防いだ。女性によると、40代男性とSNSで知り合った。写真や音声データもあったことから詐欺とは疑わず、投資話を信じたと話していたという。
中曽局長は「今後もお客さまの大切な財産を守っていきたい」、井原主任は「今回の経験から詐欺は身近に起こることをお客さまに伝えていきたい」と話していた。同局では特に高齢者が高額出金する場合、目的や使途確認を徹底している。
東広島署管内のSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺被害件数は、昨年1年間で44件、被害額は約3億7600万円。特殊詐欺は17件、約1億180万円。(𦚰)
プレスネット編集部