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30年前のアルバムが思いがけず復活!心癒される音楽映画の傑作『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』

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30年前のアルバムが思いがけず復活!心癒される音楽映画の傑作『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』

 1979年、ワシントン州の田舎町で10代の兄弟デュオによる1枚のアルバム「Dreamin’ Wild」がレコーディングされた。とりわけ弟のドニーは小さい頃からピアノやギターを独学で学び、自らも曲を作るほど才能に恵まれていた。彼らの父親・ドンは1600エイカー(東京ドーム約138個分の大きさ)もある大農場を営んでいたが、息子たちの才能を信じ、敷地内にスタジオまで作って応援しようとする。二人はそのスタジオでアルバム「Dreamin‘Wild」を完成させるのだが、情熱を注いだアルバムは世間からは見向きもせず、脚光を浴びることもなかった。

 
 ドニーは、音楽から離れられず音楽スタジオの経営などもしていたが順調とは言いがたく、思い描いていた夢とはかけ離れたものだった。いっぽう兄のジョーは音楽の道は諦め父親の農場を手伝いながら平穏な日々を送っていた。

 
 ところが、約30年後、当時のアルバムがコレクターにより発見され、〝埋もれた傑作〟として人気を博すことになるのだ。ニューヨーク・タイムズから取材を受け、シアトルのショー・ボックスでのライブも決まる。両親は喜び、音楽から離れていた兄もドラムの練習を始めてツアーに臨もうとするが、ドニーは目を背けていた過去や感情と向き合うことになる──。

 
 実在の兄弟デュオ「ドニー&ジョー・エマーソン」が辿った実話をもとに、『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』のビル・ポーラッドが8年ぶりに監督を務めた。主演は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でオスカーに輝いたケイシー・アフレック。青年期のドニーを演じるのは、『ワンダー君は太陽』『ハニーボーイ』等に出演のノア・ジュプ。父・ドンを演じたのは、ゴールデングローブ賞受賞のボー・ブリッジス。

 劇中には、ドニー&ジョー・エマーソンの楽曲のほか、1970年代前後に人気を博した、ボブ・ディランやレオン・ラッセル、ジャクソン・ブラウンなど数々の名曲が登場し哀愁漂う。また、本作のためにドニーと妻のナンシーが新たに書き下ろした楽曲も流れる。

 
 息子の才能をひたすら信じ、農園を売って資金を作り息子を支えた父親と、優しく見守る母親。お互いを尊重しあう兄弟。エマーソン一家は深い絆で結ばれている。新たな音楽映画の傑作『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』が、1月31日(金)より公開される。心地よい音楽と温かな家族愛に包まれた穏やかな作品だ。観るものの心も癒されることだろう。

『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』
1月31日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
© 2022 Fruitland, LLC. All rights reserved.
配給・宣伝:SUNDAE
公式サイト:https://sundae-films.com/dreamin-wild

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