『ディスプレイオーディオ』って、ぶっちゃけどうなの? 長距離運転で感じたメリットとデメリット
スマホの普及により、最近増えてきているのが『ディスプレイオーディオ』だ。『ディスプレイオーディオ』とは、ナビ機能の付いていないカーアクセサリ。その名の通り、つまりはオーディオだ。
カーナビよりも安価であるところが最大のメリットだが、使い心地はどうなのだろうか。実際に『ディスプレイオーディオ』を搭載した車で長距離運転してみたので、感想をお届けしたい。
・マップアプリなどに接続できる
記者が使っている『ディスプレイオーディオ』は、パイオニアの「2DIN Model 6.8インチ(99094-50T65-N01)」だ。本体価格8万3600円で取付費6600円、9万200円(2025年6月現在)でスズキのジムニーに装着した。
ジムニーの純正ナビは大体が20万前後、最も安いシンプルモデルで11万ちょっとなので、ディスプレイオーディオがいかにお手頃価格であるかがわかるだろう。
冒頭に書いた通りナビ機能は付いていないが、Apple CarPlayに対応しているのでiPhoneのマップアプリやGoogleマップを使うことができる。ナビのようにわざわざ地図を更新する必要もなく、手間も少なくて良い。
しかしながら高速などを使う、長距離移動の場合はどうだろう。一般道よりもスピードを出す状態で、どの程度それらのアプリが働いてくれるのか。
試しに関西から四国まで片道約280km走ってみたところ、いくつかメリットとデメリットを実感。以下にまとめているので、ご覧いただきたい。
・メリットとデメリットと
【メリット : スマホと連携できる】
繰り返しになるが、『ディスプレイオーディオ』の一番のメリットはナビに比べて安いことだ。普段ナビをあまり使わない、使ってもそれほど遠出する訳でない人はディスプレイオーディオで問題ないだろう。
その上スマホと連携できるので、スマホを肌身離さず持っているタイプには最適。普段愛用している音楽アプリはもちろん、オーディオの種類にもよるが、そのほかのコンテンツも連携して使うことができる。
スマホを使う感覚で扱えるところがいい。
【デメリット : ナビ精度に不安】
メリットも大きいが、デメリットもある。それはやはりマップアプリに関する問題だ。例えば、記者が大阪の高速道路を走行中のこと。行き先の指示は基本的には的確ではあるものの、入り組んだ分岐点で瞬時にアプリが反応しないことがあった。
不慣れな道ということもあって、こっちかなと進んだルートが間違っており、一度高速を降りることになってしまった次第。使用するマップアプリにもよるが、ナビでは感じられない不便さではあった。
またスマホと連携しているということは、マップアプリ使用中にスマホの状態によって(速度制限、圏外など)動きが鈍くなることがある。データ通信量を絞っている場合など、とくに要注意。スマホの充電切れなんて、もってのほかだ。
トンネルに入った程度ではどうということもなかったが、山奥に頻繁(ひんぱん)に出かける人などであれば、やはりナビの方が安心である。
以上、見知ったエリアを運転することが基本である人には『ディスプレイオーディオ』を推奨するが、常日頃慣れない土地へ遠出をする人にはあまりオススメできないというのが正直なところ。
『ディスプレイオーディオ』を検討している人は今一度、自分がどのような乗り方をしているかを振り返った上で決めるのが良いだろう。『ディスプレイオーディオ』ユーザーからは以上である。
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.