『シーサイドコスモ』のメバリングで49cmチヌ登場!【大阪南港】本命メバルは不発に
この日は仕事中からうずうずしていた。潮周りがよく、気候も穏やかで、絶好の釣り日和だったのだ。あまり遠いところに行くのはやめて、近くの海へ。大阪南港のシーサイドコスモ釣り開放地区で竿を出すことにした。だが、こんな日に限って難しかったりする。最後の最後まで苦戦した釣行をレポート。
シーサイドコスモでメバリング
今年は梅雨入りがずいぶんと遅れた。雨季のライトゲームには、「梅雨メバル」という楽しい釣り物がいる。先日「梅雨前」メバルはしとめることができたが、チヌのおまけみたいに釣れたのだった。
幸い着き場所をいくつか特定することができたので、ちょっと本腰入れて、梅雨メバルをやってみることにした。場所は大阪湾奥の釣り場、シーサイドコスモだ。
釣行日は4月18日で、平日の仕事終わりに真っ先に南港へ向かった。狙いものはメバル。今年は比較的湾奥でも登場が早い魚だった。今のところ狙って打って外したことはない。シーサイドコスモは定番の場所すぎてちょっとプレッシャーがかかっているかもしれないが、それでも3尾までは苦しまないだろうと踏んでいた。
最初の最初に大阪南港の釣り場に立ったときの衝撃を、まだ覚えている。私はそれまで垂水界隈のアングラーだったので、「なんという汚さだ」と目を覆ったものだが、今では何とも思わなくなっているのだから人間の慣れってすごい。こんな気候のいい日には、これほどの水色でも、夕焼けの中で美しく見えたりする。
まったくアタらない2時間
潮の流れはよさそうだ。上げ切りが21時頃に来るので、19時スタートでちょうどいい時間となる。まずは反応が早いワームから試してみた。
釣り開放地区の足元を、ぴーっとワームで釣っていく。何もない。レンジを入れても何もない。しかも、この日はどういうわけか足元の根が荒く、ジグヘッドも1個根がかりでとられてしまった。
釣り開放地区を一往復半ほどして、そこからプラグに切り替えていく。最初に取り出したのは45mmと控えめサイズのフローティングだ。海面直下ぎりぎりにメバルはいると踏んで、やっていく。ここ最近はどうもワームにメバルがつかないのだ。この日もプラッギング・デイになるかもしれない。
ところが、アタリが出ない時間が2時間近く続いてしまった。これは、嫌な予感がする。深追いするとドツボだし、仕事上がりで体力的にもしんどい。21時までにアタリが一切出なかったら今日は退こうと思い、蓄光するフローティングミノーを投げてみた。
ラスト1投の気持ちでビッグチヌ
祈りのミノーイングでさらに釣り場を一往復。だが、何にも来ない。途中で「まさか」と思ってオープンでアジングをしてみたが、アジなんて一切いない。どうも今日は魚そのものが極度に少ない日みたいだ。あきらめるしかないだろうか。内心、「厳しいな」「無理だな」と弱音が漏れていた。
だが、本当に最後の一投の気持ちでキャストすると、キワでドシッと鈍い引き込みがきた。メバルにしてはデカすぎる。チヌだな。でも、そんな大したサイズじゃないか。ともあれ、冷静にやる。ここでこいつをばらしてしまったら、今日はボウズということになるのだから。
そう思いながらも、大した緊張感もないままナーと上がってきた。しかし水面に浮上したチヌを見ると、まあまあデカい。「これはもしかして」と思った。
残念ながらスケールをあてると、いいとこ49cm。50cmは絶対ないかな。これくらいつらい思いをしたのだから年無しで報われてほしかったが、まあ、そんなものだ。
それにしてもこいつ、いい顔をしている。カッコいいチヌだった。
一級ポイントはスレるのも早い
この日の釣行は運にも恵まれなかったと思う。あっちこっちでこの春メバリングをしているが、ここまでアタリが遠いのは初めてだった。もっと最悪の潮でも1尾2尾は手にしてきたので、結構痛い目にあったような気がしている。
だが、こうも考えることもできる。やはりシーサイドコスモのような一級ポイントは、スレるのが早いのだ、と。この日こそアングラーの姿はそう多くなかったけれど。
ちなみに、万博が始まってから初の南港釣行となった。コスモスクエア駅の奥に万博舞台の夢洲駅があるのだが、そこから乗ってきた人の数は信じがたいほど。大混雑だった。同様にコスモやフェリーターミナルへの釣行を考えられている方は、車内の混雑も予想しておこう。
<井上海生/TSURINEWSライター>