女心をくすぐる妙な魅力‥44歳の韓国俳優 キム・ナムギル「代表作」ドラマ5選
11月8日に放送がスタートした『熱血司祭2』(SBS/2024)が、本国はもちろん海外でも注目を浴びている。
人気の中心にいるのは、シリーズ第1弾から引き続き主演を務めるキム・ナムギル。初回放送からキレのよいアクションを披露したかと思えば、次のシーンではコミカル演技で視聴者を魅了する。一時も目の離せない魅力を持った役者だ。
現在44歳で、デビュー以降約25年に渡り韓ドラ界で活躍しているが、知れば知るほどもっと知りたくなる不思議な吸引力を持っており、一言で言うならば“魔性”という言葉で表現するのがぴったり。
退廃美を感じさせる都会的で端正かつクールな印象のルックスに相反して、バラエティー番組などではお茶目でユーモアあふれる一面を見せ、ビジュアルとのギャップで益々世の女性を虜にする。しかも声まで魅力的、歌も上手いことで知られており、ファンミーティングでは優れた歌唱力でファンをうっとりさせることも。
もちろんお茶の間でもジャンルにとらわれず、各作品で様々な姿を披露。どんなキャラクターでもあっという間に自分だけの色に染め、なんとも言えない妙な魅力で女心をくすぐってきた。観れば必ずキム・ナムギルにハマること間違いなしの、彼の代表作を5つ紹介する。
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善徳女王 (MBC/2009)
『善徳女王』は、キム・ナムギルが本国で大ブレイクを果たし、日本でも知名度を一躍得ることになった作品。ご覧になった人は覚えているのではないだろうか、愛と野望の間で葛藤するピダム役を熱演し、切ない愛を描いてファンを量産した。
特に、自身の感情に正直なキャラクターを表情の演技で見事に表現しつつ、独特の妖艶さまで醸し出したと高い評価を受けており、キャラの濃い役を熱演する錚々たる役者陣に埋もれることなく存在感を発揮したことで知られる。
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赤と黒 (SBS/2010)
『赤と黒』は、『善徳女王』で人気と知名度を思うままにした翌年、主演を務めた作品だ。悪役だが、冷酷さを単なる非情という言葉で終わらせないのが彼のすごいところ。色気がありカリスマ溢れるキャラクターに仕上げるとともに、役の複雑な心情を繊細に表現することで立体的な男性主人公を描き出した。
俗に言う“悪い男”を演じたのだが、こんな男性になら騙されてみたいとつい思ってしまうほど、魅惑的な人物を完成させている。特に、女性の目を見つめながら手話で「今日のあなたはこの会場で一番美しい」と伝えるシーンは、多くの反響を得た。
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悪の心を読む者たち (SBS/2022)
『悪の心を読む者たち』では、韓国初のプロファイラー役を熱演した。人一倍感受性の強い人物で、細かな感情表現を必要とされる難しい役だったが、セリフは必要ないのではないかと思うほど目で喜怒哀楽を完璧に表現して視聴者を物語に没入させた。
また、犯人の心理を追求するあまり感情が飲み込まれそうになる姿や、どこか物悲しさを感じさせる様はさすがキム・ナムギルとしか言いようがない。好演が評価され『2022 SBS演技大賞』では大賞に輝いている。
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アイランド (TVING/2022)
『アイランド』は、ファンタジーものもやってのけるのかとドラマファンを驚かせた1作。キム・ナムギルの新しい魅力を満喫できる作品で、人間と妖怪の血が流れる“半人半妖”のバンを演じ、ドラマの人気を先頭に立って牽引した。
“顔天才”の異名を持つチャウヌが出演していたが、役の魅力を倍増させる優れた演技力とキレッキレのアクションで観る者の視線を奪い、追随を許さない圧巻の実力でドラマチックなストーリーを最大限に盛り上げた。
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剣の詩 (Netflix/2023)
『剣の詩』では盗賊団の首領役で、長銃を片手に馬に乗り荒野を走るなど、お得意の激しいアクションが大きな反響を呼んだ。本国はもちろん海外でも絶大なる支持を得て、配信サイトであるNetflix(ネットフリックス)のグローバルランキング上位にランクインしたほど。
男性が観ても惚れ惚れするシーンが多く、彼の一挙手一投足から目が離せない。小手先のかっこよさではない、キム・ナムギル自身と彼が演じる役から滲み出る魅力が溢れている。
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2024年11月21日現在):Netflix
(ライター/西谷瀬里)