【京都花めぐり】 早春の黄色い梅『蝋梅』が開花中☆『走り坊さん』でお馴染み「大蓮寺」
汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区、東山二条界隈にある静かな穴場寺院。蝋梅の名所としても知られ、パトロールに行ってきました。
蝋細工のような半透明の黄色い梅『蝋梅』が開花中☆
左京区東山二条、静かな立地の寺院が集中するエリアにあるお寺『大蓮寺』。この日は、境内にある早春に咲く花『蝋梅(ろうばい)』が、そろそろ見頃を迎えているかな?とパトロールにやってきました。
大蓮寺は慶長5年(1600年)に専蓮社深誉上人によって創建された浄土宗寺院。元々、下京区にあったお寺ですが、後に現在の場所に移転。
創建の際、深誉上人が伏見の地で金色に輝く阿弥陀如来を見つけ、五条に仏堂を建て安置。その後、それが真如堂(真正極楽寺)の阿弥陀如来であることがわかり、真如堂に返還することに。
深誉上人は二十一日間の念仏を唱えたところ、阿弥陀如来が二体に分かれ、一体は真如堂、そしてもう一体はこれまで通り、大蓮寺の本尊として安置されたと伝わっています。
また、後光明天皇皇后が難産に苦しんでいた際、大蓮寺に安産祈願の勅命が下り、無事に第一皇女が誕生したことから、安産祈願のお寺としても知られています。
さらに、明治~大正時代の大蓮寺僧侶・籏玄教(はた げんきょう)は阿弥陀如来の使いとして一日中京都市内を走るという奇行で知られた僧。通称『走り坊さん(はしりぼんさん)』とも呼ばれていました。そのことから、足腰の健康を祈願する人や市民ランナー、アスリートなどにも信仰の厚いお寺。
そして明治には廃仏毀釈・神仏分離により、祇園社(現・八坂神社)の観音堂に安置されていた十一面観音が、ここ大蓮寺に移され安置されていることから、京都市内の33箇所の観音霊場を巡る『洛陽三十三所観音霊場』の第8番札所巡礼地になっています。
この時は休日の朝だったため、境内にはちょうど朝陽が差し始めた時間帯でひっそりとしていました。とはいえ、同じように朝活で蝋梅を撮影しに参拝される方もチラホラ。
お寺の名称『大蓮寺』にちなみ、境内には蓮の鉢が数多くあり、もっと暖かい季節には花蓮の名所としても知られています。
本堂の左手。まだ咲き始めといった様子の黄色い梅『蝋梅(ろうばい)』。中国原産の落葉樹で、黄色い半透明状のまるで蝋細工のようなヌラヌラとした光沢がその特徴。
もっと満開になれば、あたりにかぐわしい独特の香りを放ちます。そして、ひと気がない時には、ヒヨドリが豪快に花を食べていました(笑)
こちらが本堂。御本尊の阿弥陀如来と共に、十一面観音、木造薬師如来立像も所蔵。
蝋梅はこれからもっと開花が進み、例年2月中旬ごろまで楽しめる様子。ご参考に。
詳細情報
名称:大蓮寺
場所:京都市左京区正往寺町457
電話番号:075-761-0077
公式サイト:https://www.anzan-no-tera.jp/