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「小笹」の次は、また「小笹」【福岡市中央区】

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「小笹」の次は、また「小笹」【福岡市中央区】

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載108回目は、福岡市中央区にある「小笹(おざさ)」バス停をご紹介します。

たくさんのバスが行き交う小笹

 

片側一車線の生活道路を、バスが頻繁に行き来する小笹の街

 

 

小笹バス停の北側に、

 

 

2本の道路と交わる交差点があって、

 

 

南側が小笹交差点です。

 

 

その北側の名前は小笹北交差点で、交差する道には、

 

 

筑肥新道という愛称がついています。

国鉄筑肥線の線路跡を整備した道路です。

 

 

線路跡だと思ってみると、歩道のゆるやかな曲線が、鉄道のホームに見えてきませんか。

 

 

小笹はホーム1本だけの駅で、駅前広場の記憶はないのですが、この公園も駅関連施設があったのでしょうか。それともただ再開発されただけなのか。

 

 

 

「小笹」より北にある「小笹南口」

 

小笹北交差点から、さらに北へ進むと、隣のバス停が見えてきます。

 

 

ここが、小笹バス停よりも北にあるのに、小笹「南口」です。

小笹側からだと、小笹より北に南口!と違和感がありありなのですが、

 

 

小笹団地側からだと、

 

 

普通の流れで受け入れられます。

 

 

小笹南口バス停ができた昭和30年代、まだ小笹駅前と路線はつながっていないこともあり、小笹団地の正門、東門ときて、その次が小笹南口ということです。

 

出典:ふるほん住吉|「小笹南口」のバス停が「小笹」より北にある理由

 

 

天神博多駅方面の小笹バス停です。

 

 

南に面する側が錆びているのは、きっと日光の影響でしょう。

 

 

次の北側が南口です。

 

 

快速は通過してしまいますが、全て小笹南口バス停の前を通ります。

 

 

いろいろな行先がありますが、

 

 

基本的に、56、57、58番が発着するということを把握してください。

 

 

 

「小笹」の次はまた「小笹」?

 

次に郊外方向のバス停を見ると、

 

 

都心方向のバス停にない番号があらわれます。

 

 

桧原営業所と、柏原営業所と、終点はふたつ。

 

 

桧原には69

 

 

柏原には59

 

 

 

実は、今までお話ししていた南北方向の道路とは別に、東西方向の路上にも「小笹」バス停があり、59・69はこちらも通ります。

 

こちらが東西方向の「小笹」バス停の時刻表。59と69の時刻が掲載されています。

 

 

 

そのため路線図には、もう一組の小笹と区別するため、「(山荘通)」と注釈がつきます。

 

 

59と69の系統では、小笹を出発したら「次も」小笹です。

 

 

よって、本来ならば山荘通の小笹バス停には、小笹中央公園前と併記する形で「小笹」も載せなければならないのでしょうが、混乱しそうですね。

 

 

桧原・柏原方面が掲載されているので、左折する系統の存在を忘れているわけではなさそうです。

 

 

 

都心方面ではまた違った動き

このように、郊外方向では「小笹」という名のバス停を2連続で通る59と69。それでは都心方向の場合はどうでしょう?

 

右折する59番

 

右折する69番

 

このように、59と69はどちらも右折するため、南北方向にある「小笹」を通らず東西方向にある「小笹(山荘通)」にのみ停車します。停車するバス停が上りと下りで違うのです。

 

小笹(山荘通)の時刻表。59番と69番が載っている。

 

 

 

周辺の店舗も紹介したかったですが、長くなりましたので今回はこのへんで。

 

 

 

基本情報

バス停名:小笹(おざさ)

・住所:〒810-0033 福岡県福岡市中央区小笹1丁目12 [map]

・天神からの行き方例:
「アクロス福岡・水鏡天満宮前(一丁目六本松方面)」から、56 柏原営業所ゆきに乗車。約25分、260円。

 

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