『NCIS』シーズン16、ジヴァのサプライズ復帰裏で起きていたこと
米CBSの人気ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』で、シーズン3~11までジヴァ・ダヴィード役を演じたコート・デ・パブロがシーズン16で復帰した舞台裏について、プロデューサーが明かしている。コートのカムバックは極秘扱いで、なんと12人の関係者しか知らなかったという。
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ジヴァの復帰と『ファイト・クラブ』の関係
米ポッドキャスト番組「Off Duty: An NCIS Rewatch」に、シーズン7より製作総指揮を務めているマーク・ホロウィッツが出演し、シーズン16で実現したコート演じるジヴァの復帰は秘密裏に進んでいたと明かした。
「計画に関わっていたのは12人だけで、脚本は1枚の紙でした」と振り返り、ホロウィッツを中心としたチーム以外は、キャストをはじめとする関係者のほとんどがコートの復帰について知らなかったそうだ。
その計画は功を奏し、コートが撮影現場に劇的に姿を現した瞬間を、ホロウィッツはこう回想している。「私は誰に対しても、(現場での)写真撮影を禁止しています。私がカメラの前に立っていたら、突然ステージが静まり返り、遠くから足音が響いて、はっきりとしたブーツの音がどんどん近づいてきました。皆が振り返って見守っていると、角を曲がったところからコート・デ・パブロが姿を現したんです。本当に素晴らしい瞬間でした」
ホロウィッツによると、撮影現場における秘密厳守のルールは、シーズン2最終話でテロリストに狙撃されたケイトリン・トッドの殉職シーンから始まったという。ホロウィッツは、ストーリーに関する情報漏洩禁止を「ファイト・クラブのルール」と命名し、「『ファイト・クラブ』のルールを適用しています。つまり、そのことは一切話しません。妻や夫、子どもやバーで会う友人、誰に対しても。そして、実際にそれを成し遂げることが出来ました」と語った。
映画『ファイト・クラブ』のルールとは、地下で繰り広げられる殴り合いの場について、絶対に口外しないというもの。劇中で登場人物たちが繰り返し言う、「ルールその1:ファイト・クラブについて話すな。ルールその2:ファイト・クラブについて話すな」というセリフはあまりにも有名だ。
そんな厳しい「ファイト・クラブのルール」を適用し、コートの復帰は見事にサプライズとして実現した。シリーズで一二を争うほどの人気を誇るジヴァは、アンソニー・“トニー”・ディノッゾとともに新スピンオフドラマ『NCIS: Tony & Ziva(原題)』で再びカムバックする。
『NCIS: Tony & Ziva』の放送開始日は未定。『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1~20は、Hulu、U-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)