啜れ!名古屋の麺道場 vol.6|特大MAX!すり鉢で提供される大ボリューム二郎に挑む!
二郎系といえば、麺を覆うように盛られた山盛りのヤサイにニンニク、トッピングが印象的ですよね。
その見た目はとにかく“爆盛り”かつ“ハイカロリー!”
あの満足感、そして1度食べたらまた食べたくなるあの中毒性!そう、二郎でしか満たすことのできない欲求があるのです!
食べること、すすることが好きな私にしむーが名古屋市内の二郎系ラーメンを巡り、その爆盛りに果敢にチャレンジしながらその魅力をマシマシでご紹介していきます!
今回はボリュームマシマシな特大二郎を啜っていきます!
ひと口でトリコになるような剛麺が魅力の二郎系「ミゾグチヤ」
決戦の地は上社にあり
ご紹介していくお店があるのは名東区上社。高速道路が走り、このエリアは地下鉄なのに地上を走っているでお馴染みの東山線が通っています。栄や名古屋といった名古屋の主要部に1本でアクセスできる東山線の駅があるというのは便利ですよね。
駅から少し離れると猪高緑地があるように緑や大きな公園も多く閑静な住宅地が広がっており、住みたい街ランキングで上位に位置する長久手も目と鼻の先にあるなど、名古屋の北西部ながらも利便性と暮らしやすさが共存している印象があります。
そんな街にもガツンと主張する1杯があるんです!そしてごめんなさい。「決戦の地は上社にあり」なんて書きながら正確には上社とは言いにくい場所にあります。ピンとくるような地名を出すなら名二環の引山ICが近く、住所でいうなら猪子石という場所になります。
駅からは上社、本郷、藤が丘の各駅から結構な距離がありまして、大体1.5キロくらいなので、歩いて30分前後とお世辞にもアクセスが良いとは言えません。公共交通機関よりも車でのアクセスが良いのでそちらをおすすめさせてください。ただ二郎はカロリーの猛者なので、消費するために歩いて移動するっていうのは個人的によくやる手法です。食べたら分動けば0カロリーですからね。
上社方面から北へ進み、香南の交差点を右折、ほどなくして右手に見えてくる赤色の看板が今回ご紹介していく「ミゾグチヤ」さんです。
駐車場もお店の前に大体10台分ほどあるので、食事時にも安心して訪れることができると思います。
今回訪れたこちらのお店ですが、守山区と東京にもお店を構えられています。守山区の店舗は私も1度訪れたことがありますが、各店舗メニューが異なるのでワクワクしておりました!お腹ペコペコにしてきたので、やったるぜ!すするぞー!とこの時はやる気に満ちていました!それがまさかあんなことになるなんて…。
店内は厨房に面したカウンター席と入ってすぐの場所に小上がりのテーブル席があります。満席の時は壁面に待機用の椅子があるので、相当混雑していない限り外で待つことはなさそうですね。
店内入ってすぐの場所に券売機があるので、そこで食券を購入しましょう。ザっと見る限り5つの麺があるでしょうか。オリジナリティある肉とニンニクの麺、細麺と太麺が選べるラーメン、まぜそばと汁なしという構成ですね。トッピングも豊富で、ご飯ものもあって選択肢が多いのではないでしょうか。私はラーメン1本勝負という断固たる意志を持ってきましたが、文字面を見るだけでもご飯に合いそうな麺が揃っている印象なので、そんな攻め方もありではないでしょうか。
さあ、どれにしようか。人気メニューは券売機の上部にあるというし、肉とにんにくの麺はパンチがありそうでめちゃくちゃ気になる。さりとて私はジャンクな二郎を啜りに来たのだ!そしてお腹がペコペコのペコだ!いったらんかい!ってことでラーメン特大肉MAX!をポチっと押しました!
これまで二郎だけでなくボリューミーなものは全て平らげてきたのだ。特大肉MAXだか知らんが、私の前ではおかゆに等しい、全てを喰らってやる。そう意気込んでいましたが、ちょうど混み合う時間帯に訪れたためカウンター席は満席。待機の席に腰掛け、案内されるのをいい子で待っていました。そこまで待たずして店員さんから声がかかったので、カウンター席に着席!よっしゃ、あのお時間です!
ニンニク入れますか?
ニンニクマシで!いやほら、ひよってるわけじゃないんです。ただ仮にも1番量の多いやつを注文したわけだし、あれもこれもマシだマシマシだとかして食べきれないとか論外なわけですよ。太麺を存分に啜ることへ専念すべく野菜とアブラはそのままに、ニンニクのパンチでジャンクさと食欲をより駆り立てようといる完璧な戦略です。コールが済んだということは食という闘いがすぐそこに迫っているということ。二郎よ、首洗って待ってろと言わんばかりにセルフの水を汲み、箸とレンゲを用意して来る瞬間を待っておりました。
どんな盛りかなとちょっぴりドキドキワクワクすること10分ほど、ついに私の注文した1杯がやって来ました!
着丼!ジャンクが極まりし特大ボリュームの1杯を啜れ!
こちらが私が注文したラーメン特大肉MA…。
いやいやいや、待て待て待て。ちょっと待て。ん?何か…すり鉢でラーメン出てきたんですけど?!
さっき特大などおかゆに等しいなんて言ってましたが、ここまでとは聞いてないぞ!見事なまでのフラグ回収!あとニンニクの量半端ないんですけど?!なるほど…やってやろうじゃねぇかよ!!!
すみません、あまりの衝撃に取り乱しましたが、改めてこちらが私の注文したラーメン特大肉MAX/ニンニクマシ!ツッコミどころが満載過ぎてコントでも始まったのかと思いましたが、ノンフィクションでお送りしております。
食べ始める前に再度確認しておきますが、特大の麺量は多分450グラムと思われ、野菜マシにせずともすり鉢で提供されました。ちなみに私は人生ですり鉢から直接料理を食べるのは初体験となります。すり鉢の中ではさほど大きくないのかもしれませんが、丼として比較するのなら比べ物にならない大きさですね。お腹はペコペコのペコとはいっても不安が過りますが、全身全霊をかけて闘っていきましょう!
今回はさすがに麺とスープから手を出すことが困難な状態にあるので、盛りに盛られた野菜からいただいていきましょう。それにしてもこのニンニクの量はマシでよかったですよね?マシマシだったらどうなってたんだろう…。幸いにもこの日は人と会う予定もイチャイチャする予定もないので、間違いなく数か月分あるだろうこのニンニクを一気に喰らってやるぜ。
野菜は大部分がもやしでキャベツもちょろっと入っており、食感はシャキシャキというよりしっかり火が通っている印象です。それでも水っぽいという感じではありませんが、お好みで卓上の味の濃さを調整するカエシをかけると良いかもしれません。私はアブラの甘味と風味、パンチ抜群のニンニクをドレッシングとしたアブラサラダとして食べ進めます。まずはこの標高を減らさないことには麺にたどり着かんぞ。
ちょっと標高が減ってレンゲが入りやすくなってので、スープも飲んでみましょうか。ほどよく乳化したスープは豚の甘味と旨味、そこに醤油のコクと風味が調和しており、旨味が詰まっています。そこドンと鎮座していたニンニクを溶かせば雷が落ちたくらいの強烈なパンチが生まれます。
ニンニクの量が凄まじくて面食らいましたが、すり鉢のボリュームに怯んだ私の食慾を掻き立ててくれます。ニンニクの風味が俺を蘇らせる、何度でもよ。
そしてやっと麺に到達した手応えを感じました…やっと会えたね…!といってもここからが本番なわけですが、この二郎連載をやるにあたっていつか挑戦しようと思っていたデカ盛りチャレンジ系に今回はあたるので、少しだけ脱線して盛大な前振りをさせてください。
偉大な歌人である種田山頭火の歌に「しぐるるやしぐるる山へ歩み入る」というものがあるんですよ。ざっくりいうとこの先に困難とか大変なことがあっても避けることなく進むまで、雨が降ってても濡れるだけだ、みたいなことです。この歌を天才アーティストの米津玄師が自身の曲で歌詞の一部をオマージュしたことがあり、こんなんでも一応ライターの端くれである私はそれにすごく感銘を受けたので、今ここにそれを更にオマージュしようという算段です。(笑)
二郎はすごく美味しいですが、このボリュームに向かう私は「しぐるるやしぐるる麺に歩み入る」と言えるでしょう。大量に降り注ぐニンニクにアブラ、これから控える大量の麺。これを食べ終えた私はお腹いっぱいで苦しいかもしれないし、体重が増えるかもしれませんが、それでもこの麺を啜って丼の底へと歩み入る。その先には何があるのか、みっちりと詰まった麺を啜っていきましょう!
これだけ盛大な前振りをしといて麺リフトの写真がなかなか上手に撮れない!悔しい!その分を言葉で取り返してやろうと思うんですが、この極太麺を見よと言わんばかり。麺のランウェイがあったらこの極太麵はさぞかし注目されることでしょう。いざ啜っていくとゴワゴワ感が強め!表面はツルッと啜り心地の良さがありつつもそうはさせじと跳ね返すような弾力、食感が強いわけではありませんが、啜るだけでなく噛みしめたくなる極太麺です!もちろん食べ応えも抜群にして、特大のボリュームで場はいよいよ沸騰してきました。この麺に豚と醤油の旨味のあるスープや中毒性とジャンクさ満載のニンニクにアブラが絡みつくんですよ?なんだ、ただの最高か。私の中では年越しのカウントダウンの瞬間くらい盛り上がっておりました。
時間軸を少しだけ戻しまして、トッピングのチャーシューも喰らっておきましょう。なにせ肉MAX!否が応でも期待が高まりますが、食べるに数を数えてみるとザっと9枚ほどのチャーシューが鎮座しておりました!普通大体2、3枚ってとこなので、肉MAXの名に偽りなし!チャーシューは分厚いものがドンという感じではなく、ほどよい厚さと大きさにそぎ切ったようなもので、このような形は二郎ではあまり見かけないように感じます。硬くもなく柔らかくなくちょうど良い食感のチャーシューで、これだけの量があっても箸が止まることなくバグバグいけてしまうちょうど良さがあります。
チャーシューなんで箸休めにはなりませんが、麺にスープのかなりジャンキーなので、肉肉しさもありつつちょっとしっとりしたチャーシューは相性が良いですね。
画はきれいと褒められたものではないですが、ここらで天地返し!これで麺も食べやすくなったわけですが、箸を分け入った時の麺の残量に戦慄しましたね。けれど負けるわけにはいかんのだ!麺を単体で、ニンニクをしっかり絡めてジャンクを極めたり、箸休めに最適なヤサイサラダ、チャーシューの旨味で食欲を掻き立てます。流石に1度「ふぅ…」と大きな息をつくことがありましたが、その後も一心不乱に食べ進め、無事完食!さすがにお腹パンパンや…!
また食べたくなる中毒性が二郎の極意なり
麺量にチャーシュー、トッピングとどれもかなりのボリュームでしたが、要所要所で気合いを入れ直し、見事勝利!すり鉢で出てきた時はどうなることかと思いましたが、腹9分目くらいの満腹具合でした。万全の状態で臨んで本当に良かった。量があっても食べきれたのはもちろんその味と完成度が高かったからで、特にチャーシューは二郎の中でもない個性を感じました。この1杯を啜った後でしか得られない満足感があると思うので、ぜひ足を運んでみてほしいです!
スープに麺、さまざまなトッピングが織りなす二郎ならではのジャンキーで中毒性のある味わい…思い返せばまた食べたい!
「ミゾグチヤ」の道場破り成功!次はどんな二郎を啜ろうかな、お楽しみに!
INFORMATION
店名:
ミゾグチヤ
住所:
愛知県名古屋市名東区猪子石2-502 ユタカビル 1F
営業時間:
11:30~14:00
18:00~
Web:
https://www.instagram.com/mizoguchiya.nishio
一人当たりの予算:
¥1,000〜¥3,000
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