「THE LAST OF US」シーズン2は5年タイムジャンプ ─ 「病的な快感あるカタルシス」とペドロ・パスカル
米HBOの人気ドラマ「THE LAST OF US」シーズン2では、シーズン1のラストから5年後の世界が描かれる。タイムジャンプが物語に与える影響や、役に戻るための心構えについて、主演のペドロ・パスカルが米に語っている。
2023年に大ヒットを記録した「THE LAST OF US」のシーズン2は、いよいよ2025年4月14日(月)よりにて配信開始。舞台は前シーズンから5年後。旅を終えたジョエルとエリーはジョエルの弟・トミーが治めるワイオミング州ジャクソンのコミュニティで暮らしていたが、新たな人物たちの登場によって、5年前の事件を巡りさらなる壮絶な運命に巻き込まれていく…。
この5年というタイムジャンプに、どのような心構えで臨んだのか?そう尋ねられたパスカルは、製作者のクレイグ・メイジン&ニール・ドラッグマンが感情を引き出しやすい「素晴らしい状況を用意してくれたと感じている」と述べ、エリー役のベラ・ラムジーに対して「1番最初に撮影したのは、僕と君の親密な場面だったからね」と語りかけた。
シーズン1のラストでは、ジョエルがエリーをファイアフライから救い出した後、彼女に重大な嘘をつく。シーズン2ではその影響が表れ、「2人の間に、大きな痛みを伴う距離ができている」とパスカルは語る。しかし、「撮影現場では、一緒にふざけ合ったり、笑ったりすることもできた。それが信じられないほど心地よくて、まるで家に帰ってきたような気分でした」として、舞台裏は和気あいあいとしていたことを明かした。
さらに、「戻ってこられたことを感謝すると同時に、この作品は今まで出演したどの作品よりも、キャラクターの経験と自分の感情を切り離すのが難しい。健全ではない意味でね」と続けたパスカル。「だから、彼らの痛みを感じるんです。健康的な心構えではなかったといえますね(笑)」と付け加えた。
ゲーム版の続編『The Last of Us Part II』に基づくシーズン2では、複数の新キャラクターが登場し、物語はさらに複雑に絡み合う。本作が単なるサバイバルドラマにとどまらないのは、その複雑な人間ドラマだけでなく、現実世界との関連性も見受けられることにある。
この点について、パスカルは「ストーリーを語ることは、カタルシスです」とした上で、視聴者が本作を楽しめる理由は「そのカタルシスの中に、とても健全でありながら、時に病的な快感がある」からだと分析。本作は「危機や苦痛にさらされた人間関係を描きながら、政治的・社会的な寓話を知的に組み込み、それを僕たちが生きる世界と結びつけている」と語った。シーズン2でも、その側面に注目したい。
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「THE LAST OF US」シーズン2は、2025年4月14日(月)10:00よりU-NEXTで独占配信。新エピソードは毎週月曜に更新となる。
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