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鹿児島・仙厳園の「猫神社」が遷座 新たな鎮座地を参拝してきた

おたくま経済新聞

鹿児島・仙厳園の「猫神社」が遷座 新たな鎮座地を参拝してきた

 鹿児島の観光名所のひとつ、「仙厳園(せんがんえん)」には、全国的にも珍しいとされる、猫を祀った神社「猫神社」があります。猫の健康祈願や、虹の橋を渡った猫のお参りなどのため、これを目的に来園する猫愛好家も多くいるのだとか。

 猫と深い関わりがある弊媒体でも以前取材を行った猫神社ですが、2024年2月に遷座し、新たな鎮座地に移ったとのことなので、2年ぶりに訪問してみることにしました。

【仙厳園から見た桜島】

 そもそも、鹿児島と猫に一体どんな由縁が?と思う方もいるでしょう。仙厳園は島津家第19代当主・光久公が、別邸として建設した施設であり、かつて島津家と猫に密接な関係があったと言われています。

 なんでも、島津家第17代当主・義弘公は文禄・慶長の役で朝鮮半島に赴いた際、7匹の猫をお供にし、猫の瞳孔の開き具合により時刻を確認していたのだそう。その後無事に生還した2匹の猫が、神様として神社に祀られているのです。

 以前までの猫神社は、仙厳園の主たる見どころである「御殿」の裏側、「竹徑亭」のそばに位置していましたが、新たな鎮座地もそこからあまり離れてはおらず、園内順路で「江南竹林」を過ぎて少し登ったところにありました。

 少々手狭だったと言わざるを得ない以前のスペースよりも敷地が格段に広くなり、より容易に発見できるように。手水に柄杓が設置されていたり、猫神絵馬の奉納場所が拡大されていたりと、より多くの参拝客に対応できる利便性となっています。

 一方、石碑や賽銭箱は、以前のものがそのまま用いられており、かわいらしい猫サイズが健在。広い敷地面積からすると少々小さく感じられますが、本来猫は狭いところを好む動物。きっとこのほうが、猫神様も安心して住まわれることでしょう。

 せっかく訪問したので、筆者も参拝することに。手水で身と心を清め、お賽銭を入れて、二礼二拍手一礼。日々見守ってくれている神様に感謝の思いを捧げると、以前実家で飼っていた猫たちにまた会えたような、懐かしく清々しい気持ちになれました。

 ちなみに、以前の猫神社の隣にあった、猫関連のグッズを取り扱う売店の場所はそのまま。店内では猫神社に奉納する用の絵馬や、猫神守護のお札、お守り、御朱印帳などさまざまな猫グッズを取り揃えています。※売店内撮影許可を得ています。

 また、2月22日の「猫の日」には、大切な愛猫の健康と長寿を祈願する「愛猫長寿祈願祭」が毎年開催されます。直接来園出来なくても、代理祈願として絵馬を奉納することが可能。仙厳園公式HPより1月27日まで申し込み受付中となっています。

<参考・引用>
仙厳園公式HP

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025010303.html

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