心の準備が足りなかった!1日がかりの陣痛の末、帝王切開。私の初めてのお産
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今年2歳になる女の子を育てながら、調理師とフリーライターの仕事をしている“かなぽにょ”です。私がはじめての出産をしたのは25歳の秋。飲食店に勤めていたころ、仕事が大好きだったのでギリギリまで仕事を続けていました。
出産や陣痛は「いざとなれば何とかなる」?
仕事自体が立ち仕事で、よく動く仕事だったこともあり、特に運動などはしませんでした。産休に入るまでは普段とほとんど変わらない生活だったと思います。もともと“痛み”に弱いため、注射の痛みすら苦手で、陣痛に関して漠然とした不安感を抱いていました。
周りの友人や親族に出産のときの話を聞くと、陣痛や出産に関しては、「いざとなればなんとかなる!まさに“案ずるより産むがやすし”」とのこと。おなかが大きくなり胎動も大きく感じるようになると、だんだんと楽観的になり、不安感も消えていきました。
産休里帰りから出産当日まで。“心の準備不足”の私
出産予定日の1ヶ月半前に産休に入り、居住地の関西から実家のある関東に里帰りをしました。ずっと同じ仕事を続けてきた私にとって、「仕事がない」というだけで新鮮でした。
出産までの間は、友人と会ったり家族と出かけたり、とても充実していましたが、私には1つの後悔があります。それは出産にむけて「心の準備」をしてこなかったことです。後述しますが、出産は「なんとかなる」人ばかりではありません。私自身、出産はイメージしたものとはまったくちがいました。
たくさんのパターンがあること、イメージを持っておくことはとても大切。出産前にいろいろな出産のパターンを知って、イメージトレーニングしておけばよかったと思いました。
出産予定日から6日経過……そして出産当日!
里帰りしてからの1ヶ月半の楽しさは格別でした。はじめての子どもだったので、準備品もゼロからそろえました。見ているだけでかわいいベビーグッズのこと、お宮参りやお返しのこと。たくさん考えはしましたが、それは出産の本質的なことではなく、キラキラとしたかわいらしい部分だけでした。
モノをそろえること、健診に行くことでなんとなくイメージができているような気になり、「準備は完璧だ」と錯覚していたのです。そんな中、出産予定日が過ぎても子宮口は開く気配はなく、医師からはたくさん歩くこと、毎日健診に来るようにと言われていました。
しかし私はまだ、事の大変さに気づいておらず、毎日の健診の行き帰りに多少歩く程度で、あとは気楽に生活していました。そして予定日を6日すぎた日の明け方、出血を伴う破水により私の出産ははじまったのです。
分娩にかかった時間20時間!そして“緊急帝王切開”
破水するとすぐに病院に連絡し、そのまま病院に直行しました。痛みは強いものの、このときはまだ耐えられる程度。「午前中には生まれるだろう」と思っていました。しかし、いざふたを開けてみると生まれたのは午後10時過ぎ。時間にして20時間を超える“難産”になったのです。
20時間を痛みとともに過ごすなか、いろいろな後悔がありました。もう少し、ウォーキングを頑張っておけば良かった。痛みの逃し方をもっと調べて読みこんでおけば良かった、などなど。
破水から18時間たったころ、心拍の低下により帝王切開に切り替わりました。これも予想していなかったことです。こういう場合もあるというパターンをたくさん想定しておくに越したことはない。そこは大きく学んだ点です。
「出産は、キラキラしたものばかりではないのだな」と、心底考えさせられました。妊娠中に経過が順調でも、分娩時に緊急で帝王切開になる場合もありますし、予想よりも叫んだり髪がぼさぼさになったり、ボロボロの自分に直面することにもなります。そういったイメージを持っておくのとおかないのとでは、精神的に受けるダメージに大きな違いがあると思います。これはぜひみなさんにお伝えしたいことです。
[かなぽにょ * プロフィール]
28歳、関東在住で2歳女児の母をしています。保育園で調理師として働くかたわら、フリーライターとしても活動中です。子どものことや家庭の料理、子ども向け料理や食育に関する記事の執筆を主としています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。