「SHERLOCK/シャーロック」製作者、シーズン2第1話がベスト「素晴らしい出来ですべての要素が詰まってる」
英BBCドラマ「SHERLOCK/シャーロック」(2010-2017)で共同クリエイター・脚本家を務め、シャーロックの兄マイクロフト役を演じたマーク・ゲイティスが、自身が“シリーズ最高”だと考えるエピソードを明かした。
本作は、アーサー・コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』シリーズを現代に置き換え、スタイリッシュかつ大胆にアレンジした新感覚ミステリー。自称“コンサルタント探偵”のシャーロック・ホームズ役をベネディクト・カンバーバッチ、元軍医のジョン・ワトソン役をマーティン・フリーマンが演じた。これまでに全4シーズンと特別編が製作され、今なお世界中で高い人気を誇る。
英のインタビューでゲイティスは、「出来る限り(原作の)一種のアレンジとして描こうとした」としたうえで、シーズン2第1話『ベルグレービアの醜聞』をベストエピソードに挙げた。
「本当に素晴らしい出来です。短編を大胆に膨らませたような回ですが、すべての要素が詰まっています。シャーロックが聖職者に扮したり、屋敷内で騒ぎを起こしたり、アイリーン・アドラーがシャーロックを文字通り打ち負かしたりね。」
『ベルグレービアの醜聞』では、シャーロック&ジョンがバッキンガム宮殿に招かれ、王室関係者のスキャンダルを握る謎の女性アイリーン・アドラー(ララ・パルヴァー)との駆け引きを繰り広げる。原案は1892年刊行の短編集に収録された『ボヘミアの醜聞』で、脚本は共同クリエイターのスティーヴン・モファットが執筆した。IMDbでも9.4という高評価を得ている。
ゲイティスは「僕らはいつもドイル(の小説)に立ち返っていた」と振り返り、特にお気に入りの短編として『花婿失踪事件』を挙げた。「小説でしか成立しない小話だけど、本当に美しい描写がある」と語り、ドラマで直接翻案はしていないものの「4回ぐらい要素を引用した」と明かしている。
今回のインタビューでは「SHERLOCK」の今後についての言及はなかったものの、過去にゲイティスは「映画版を作りたい。ただ、全員を集めるのはとても難しい」とおり、モファットも「シャーロック・ホームズは永遠に廃れません。絶対にもう一度やりたい」とを見せていた。主演のベネディクト・カンバーバッチも「常にやりたい気持ちはある」としている。
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