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「楽しい海のレジャーのはずが救急車を呼ぶハメに・・」 潮干狩りに潜む危険生物たち 

TSURINEWS

毒を持つクラゲもいる(提供:PhotoAC)

潮干狩りは誰でも気軽にできるレクリエーションですが、注意しないといけないこともあります。

潮干狩りは安全で楽しいレジャー?

初夏になると海水温が上がると同時に、潮の満ち引きのタイミングが良くなり、日中に大きく潮が引くようになります。そのため潮干狩りに最適なシーズンとされており、各地の潮干狩り場もオープンしていきます。

潮干狩り(提供:PhotoAC)

基本的に潮の引いた砂浜で行う潮干狩りは、海で行う他のレクリエーションと比べても危険が少ないといえます。そのため小さな子供がいるご家庭でも安心して楽しむことが可能です。

しかしそれでも自然相手の活動、全く危険がないというわけではありません。特に、予想外のところから現れる「危険生物」の存在はあらかじめ意識しておく必要があるでしょう。

潮干狩りに潜む危険生物

潮干狩りが行われるような遠浅の砂浜には、大きな魚は入ってこないように思います。しかし実際はエイの仲間のアカエイやツバクロエイが満潮時間に入り込み、水たまりの砂の中で再び潮が満ちるのを待っていることがあります。

アカエイ(提供:PhotoAC)

これらのエイは尾に鋭く長い毒棘を持っており、刺されると大怪我につながります。この棘は長靴をも貫通するほどで、過去には死者が出た例もあり、潮干狩りにおいて最も気をつけなくてはならない存在です。干潟を歩く際には、大きくて水の多い水たまりにいたずらに踏み入れないようにしましょう。もし刺されたらすぐに病院に向かってください。

同じように「毒で刺す」危険生物が他にもいます。そのひとつがクラゲ。浅い内湾に棲息するアカクラゲやアンドンクラゲはしばしば浜辺に打ち上げられますが、これらの触手には刺胞毒というミクロの毒針のようなものがあり、刺されるとチクチクし、ひどい時はアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。

アカクラゲ(提供:PhotoAC)

個体が死んでいても刺胞毒は不活化していないことがあるので、絶対に触ってはいけません。もし刺されてしまったら綺麗な海水で洗い流し、病院に向かってください。

刺毒生物にも注意

南の海のリーフ内で潮干狩りをする際は、ガンガゼやイモガイのような刺毒生物にも注意が必要です。いずれも浅い岩場やサンゴ礁の隙間におり、間違えてその上に手をついたり踏んでしまうと毒のある棘を刺され、非常に痛みます。

イモガイ(提供:PhotoAC)

イモガイは小さくてパッと見わかりづらく、それでいて刺されると命に関わるものもあるので、浅い海の中を歩く際には要注意です。万一刺されたらすぐに救急車を呼ぶのが良いでしょう。

他にも、毒こそありませんが意外と痛い目に遭わされやすいのが「カキ」。カキの殻は非常に尖っており、濡れてふやけた手で触るとスパッと切れてしまうことも。泥の中に埋まっていることも多いので、掘る際には必ず軍手をするようにしてください。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

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