なにがマイナス視されたのか?TSIホールディングスの株価が10.39%下落して年初来最安値を更新
「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」や「ステューシー(Stussy)」などを展開するTSIホールディングス(以下、TSI HD)の株価が4月14日に年初来最安値を更新した。TSI HDは4月11日に2025年2月期の通期連結決算を発表している。売上高は1566億600万円(前年比0.8%増)、営業利益は16億3600万円(同7.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は152億3000万円(同214.0%増)だった。
TSI HDは中期経営計画の一環として、連結子会社のTSIが運営するブランド「ローズバッド(ROSE BUD)」の事業をビーズインターナショナルに譲渡、さらに「ジル スチュアート(JILL STUART)」を終了し、「ジル バイ ジル スチュアート(JILL by JILL STUART)」に一本化、2月中に全店舗を閉店している。
TSI HDは、不採算ブランドの撤退などで今期の営業利益は前年比248.4%増の57億円を見込んでいるものの、4月11日の終値が1,097円だった株価は、週末をはさんで取引が開始されると10.39%下落し983円まで値を下げた。年始から好スタートを切っていたTSI HDの株価は1月6日始値から1月31日終値までの1カ月間で17.0%上昇していたが、2025年2月期の営業利益が従来予想から下振れたことがマイナス視されたようだ。