Hey!Mommy!&槙田紗子[インタビュー後編]自信と誇りを胸に挑む大舞台「絶対にいいライブを届けられるっていう自信はめちゃくちゃある」
Hey!Mommy!メンバーとプロデューサー・槙田紗子のインタビュー企画の後編となる今回は、原明日香、佐々木ひまわり、延松舞佳が登場。前編に続き、これまでの活動や2025年1月18日(土)に開催する豊洲PITワンマンへの意気込みをたっぷり語ってもらった。これまでの活動を経て挑むグループ最大の大舞台への想いとは?
“いつまでも子ども心を忘れずに”って言っているんですけど、どんどん子どもになっています(佐々木)
ーー槙田さんがこの3人のパフォーマンス面での3年間の変化について感じていることを教えてください。
槙田:
(佐々木)ひまわりはパフォーマンスで言ったら1番変わりましたね。これはファンの人も周知の事実なんですが、最初はサイドステップすらできなかったんです。たまにテレビ番組で観る“踊れない芸人”みたいな(笑)。レッスンも1人でスタジオの端っこにいて、3テンポぐらい遅れている感じ。こんなに踊るグループにいて、しかも今だとパフォーマンスを褒められるようなメンバーなので、努力の結晶だって思いますね。それにひまわりは性格的にすごい考えちゃう、不安や失敗がバレちゃうタイプだったんですけど、最近はその悪い思考が見えなくなった。パフォーマンス面でようやく別人格を見つけ出したかなっていう。最近またさらに変わり始めた人だと思っています。
佐々木:
嬉しいですね。パフォーマンス力が高いグループと言われた時に、1人だけ変な奴がいるみたいになると思ったんですけど、なんとかこの3年間みんなについていけるよう頑張ってきて。でもここ最近自分の中でもマインドも変わってきているなっていうのは自覚があって、アイドルをやってるからにはてっぺん狙っていきたいし、自分が1番いいぞみたいな感じで頑張ってます。
槙田:
(延松)舞佳はパフォーマンスも変わったんですけど、オーディション時が15〜16歳で、もうすぐ20歳ということで変化が多い年頃ですし、パフォーマンスどうこうというより、子どもから大人になりましたね。『SACO PROJECT!』オーディションの時の舞佳の印象は、この年齢でめちゃくちゃ尖ってんな〜みたいな感じだったけど(笑)、今は丸くなって面白くなっている。舞佳のパフォーマンスは真っ直ぐで、無駄なものがない感じ。意外と何も考えないでできているのは舞佳かもしれない。
延松:
ライブでのパフォーマンスですか? 意外。
槙田:
うん、ライブの時はあまり考えてない気がする。考えちゃうメンバーがけっこう多いんだよ、Hey!Mommy!は。“それは本当にやめな”って言ったんですけど。舞佳は意外とライブ中はずっと楽しそう。舞佳自身が楽しめてるんだなって思うし、それを観てるお客さんも楽しいと思う。メンバーが楽しそうにやってるっていうのは、グループとしてすごく重要なことなので、そこは魅力だなって思います。
ーー延松さん尖っていたみたいですが、自覚はありましたか?
延松:
オーディションの時は本当に自分がてっぺんだと思っていたし、この中で私しかいない!みたいなぐらいのメンタルでやっていたから、それも態度に出ていたかもしれないですね(笑)。めっちゃ負けず嫌いなので、オーディションの時の尖りが、受かってからも続いてたのかな。周りの人と接する時も“強くいたい!”じゃないけど、そういう態度になっていたかもしれないです。
――原さんは、いかがでしょうか?
槙田:
(原)明日香は、オーディションの時からメンバーの中で歌もダンスもベースが1番あったので、グループを引っ張っていく存在でした。その分、私が明日香に求めるレベルが高いので大変だったと思うけど、ここ最近深みが出てきた。今までは自分なりに一生懸命表現しても、10やったことが1しか人に伝わってなくて、“なんで伝わらないんだろう?”ってもがいていた感じだったんです。でも、その隙間が徐々に埋まってきて、曲を理解する力も上がって、それを自分のパフォーマンスに落とし込むことができるようになってきたと思います。
ーーこれからメンバーに期待することや、変わらないでほしいことはありますか?
槙田:
(今丘)葉月と近いんですけど、ひまわりは異次元の人間になってほしい。佐々木ひまわりをもっと偶像にして、全部演技ぐらいの感じで、性格も全部エンタメとして魅せるくらいコントロールしてやってほしい。それができるタイプだと思うので、手の届かない存在なんだけど、親近感もあるみたいなアイドルになってほしくて。だからこそ、ひまわりの最近ちょっとマインドが変わったみたいな話はすごくいいことだと思っていて、弱気な部分は見せずに演じてほしいです。舞佳は、ホントはもっとしっかりしてると思う。責任感が強いし、いわゆる“しごでき系”、学校で学級委員やっていたんだっけ?
延松:
部長ですかね?
槙田:
そう部長だ。勉強もしっかりやるタイプ。それをグループにも活かしてほしい。ただアイドルのステージングは別で、やっぱり1番年下なので、甘えるところはウマく甘えつつも、舞佳もグループを引っ張っていけるし、もっと意見を出せると思うので、持ってる性格を活かせたらいいなと思ってます。
ーー原さんは?
槙田:
明日香は、キャッチコピーで“ふにゃふにゃしてるキャラクター”って言っているし、明日香の抜け感ってマジで武器で、誰もなろうと思ってもなれない。超魅力なんだけど、“ふにゃふにゃ”をもっとコントロールして出してほしい。みんなに共通してるんですけど、私はもっとアイドルを演じてほしいんです。だから、ずっとふにゃふにゃじゃダメ。ふにゃふにゃして可愛いって思ってもらったら、逆にパフォーマンスはバキバキにカッコいいものを魅せる。そのギャップを自分でコントロールしてウマく出せたらめちゃめちゃいいアイドルになれるので、そこを期待しています。
ーーメンバーから見て、3年間で槙田さんが変わったことはありますか?
延松:
前は距離があったというか、紗子さんから教えられているみたいな感じが強かったんです。今もそうではあるんですけど、Hey!Mommy!のレッスンに関しては一緒に作ってる感があります。
佐々木:
紗子さんは今、世界に羽ばたいていっている存在だから、一緒にいるだけで空気を吸っておこうじゃないけど、紗子さんのオーラを吸い取っておこうって思っちゃうぐらい、覇気を全部もらっています(笑)。
ーー3年間で変わったことはオーラ?
佐々木:
みなぎる自信とか、そういう漂ってるものが違う。会うたびにそれが増している気がします(笑)。
原:
怖いみたいなイメージをファンの方も持っていると思うんですけど、個人的にも会うたびに紗子さんのオーラが……前はツンツンって感じだったんですけど(笑)、それがパーっていう包み込むオーラに変わったんです。それこそ一緒に作るっていう感じも、そのオーラにウチらが包み込まれてできてきたんだろうなっていうのはあります。
ーー3年間ともに過ごして、グループとして変わったことはありますか?
佐々木:
私たちは“いつまでも子ども心を忘れずに”って言っているんですけど、いい意味でどんどん子どもになっています。最初は大人しかったと思うんですけど、今は楽屋もすごく賑やかですし、ライブではっちゃけるのも“楽しむぞ!”という気持ちがドッと出てきているからだと思います。
ーー槙田さんから見てもそう思いますか?
槙田:
シンプルに仲よくなりましたね。最初はメンバー同士も探り探りで……私、基本メンバーの楽屋に行かないんです。あまり干渉したくないし、メンバーの空気は自分たちで作ってほしいから。メンバーがXに載せている「#今日のヘイマミー」を観て、“あっ、こんなにうるさいんだ”と(笑)。私の前だと静かなのですが、これはHey!Mommy!に限らず“私あるある”なので(笑)。ファンの方だったら、“楽屋でどういうキャラなんだろう?”とか、“この子とこの子の関係性どうなんだろう?”とか、めっちゃ気になるから、そこの楽しみ方ができるぐらいの関係性になっていたことがすごく嬉しいですね。
私と同世代や子どもも好きになってくれることが自信になりました(延松)
ーー2024年7月17日にはCDアルバム『DANCE! DANCE! HAPPY! WORLD!』を発売して、リリースイベントも開催しました。初めてのリリイベは、いかがでしたか?
原:
リリイベを始めてから親子で来てくれる方が増えました。
佐々木:
確かに! 子どもが急に増えたよね。
延松:
普段ライブに行かないけど、たまたまHey!Mommy!のリリイベを観て好きになったって人が多くいて、実はHey!Mommy!がまだみんなに見つかっていないだけなんだと感じました。私と同世代や子どもも好きになってくれることが自信になりました。
佐々木:
子どもが観に来てくれることは、想定していなかったよね。リリイベをしている中で、会場のスタッフさんからも“Hey!Mommy!がライブをしていると、子どもがたくさん来てくれるね”と言われることがすごく増えてきて、キッズ席も用意することができたので、すごく嬉しいです。
ーー槙田さんとしても想定外の出来事ですか?
槙田:
想定外でしたけど、いつか子ども100人と踊るMVを作りたいとなんとなく考えたりしてたんです。これまでたくさんのアイドルと関わってきたけど、アイドルの現場に子どもがいるところを初めて見たし、キッズエリアがあるのってライブハウス規模のアイドルではいないので、そもそもあり得るんだと。確かに言われてみれば、Hey!Mommy!は子どももすぐに楽しめるような要素があって……例えば、「SUPER MOMMY GIRLS」は子どもに合わせようとしたわけじゃなくて、単純に私が曲を聴いて振り付けは“戦隊モノみたいにしたらいいかも?”と思ったし、結果的にMV監督ともクリエイティブの方向性が合致して、子どもが好きになるテイストになりました。
ーーそして、新曲「DIAMOND JET」が、11月28日の<〜3rd Anniversary Live Hey!Mommy! SUPER JET!! とよすに超ぶーん>で初披露されました。初めて聴いた時にはどう思いましたか?
佐々木:
初めて聴いた時は、Hey!Mommy!らしさもあるけど、今までなかった感じでHey!Mommy!に新しい風が吹いたと思いました。紗子さんと(楽曲を手がけた)阿久津健太郎さんとの関係性も知っていたので、曲を書いていただけてめっちゃ嬉しかったし、初披露の時も紗子さんのファンだったママ友さん(Hey!Mommy!のファンの総称)の中には涙を流していた方もいて、Hey!Mommy!でこの曲をパフォーマンスできたことが嬉しかったです。「DIAMOND JET」を通して、もっとHey!Mommy!を知ってもらえたらいいし、もっと大切に歌っていきたいです。
ーー槙田さん、「DIAMOND JET」初披露の時の感想をお願いします。
槙田:
機長=阿久津健太郎さんは、ライブにはいらっしゃれなかったんですけど、映像を送ったら“振りがパッセン(PASSPO☆のファンの総称)泣かせすぎる”と返ってきました(笑)Hey!Mommy!らしさにPASSPO☆の要素が若干あった方がやる意味があるなって思っていたので、パッセンが泣いてくれていたのは狙い通りでしたね(笑)。
今後の目標は“日本武道館で観たいアイドルになる”こと(原)
ーー豊洲PITでライブを開催すると発表された時の感想を教えてください。
延松:
聞いた時は“嬉しい!”しかなかったです。初期の頃からずっと単独で絶対やりたいねって話していた会場だったので。
――大一番に向かう現在の心境は?
原:
絶対にいいライブを届けられるっていう自信はめちゃくちゃあるので、それをどれだけの人に観てもらえるかが勝負ですね。豊洲PITに向けて今すごく頑張っているけど、その先をみんなで見られるライブにしたいなって思っているので、不安はめっちゃあるけど、パフォーマンス面での不安はないです。
佐々木:
豊洲PITは何度か対バンで立たせていただいたんですけど、“ここでワンマンしたいね”ってメンバーで話していたんです。でもステージに立つたびに、まだHey!Mommy!には似合わないってことを痛感していたので、今回のワンマンライブでは、“Hey!Mommy!は豊洲PITが似合うねっ”て言われるようなライブを作っていきたいですし、ここから大逆転できたらアイドル界を震撼させるようなすごいことになると思うので、力を入れて頑張りたいです。
延松:
どれぐらい人が来てくれるのかはずっと不安ではあるんですけど、豊洲PITに立てるっていうのはやっぱり嬉しいことだし、やっと叶えられる日が来るんだなとワクワクしています。ただ、大きいステージは、何回立っても慣れないなって思うことも多くて……それでも、このワンマンは絶対に後悔したくない。ホントにいっぱいイメトレしてるし、次に繋がるのは前提だけど、やっぱりここにかけている気持ちは強いです。
ーーライブタイトルが<GALAXY! GALAXY!>になったいきさつは?
槙田:
2周年ワンマンが“HELLO!! Hey!! WORLD”っていうコンセプトで、アルバムのタイトルが『DANCE! DANCE! HAPPY! WORLD!』。Hey!Mommy!という星を作るというコンセプトにしてきたので、星の外側、地球の外側ってなんだろう?と思ったら“銀河=GALAXY”だと。あと、“GALAXY”って最初の3文字取ったら、“GAL=ギャル”だってなって(笑)。ほかのアイディアも出たりしたんですけど、可愛いし、これでいこうと思いました(笑)。
一同:
あはは(爆笑)。
ーーでは、最後にHey!Mommy!の今後の目標について教えてください。
原:
私たちはデビューの時に“3年後に日本武道館でライブをする”っていう目標を掲げていて、まだ間に合うんです。豊洲PITでワンマンライブをすることを発表しても、“でもHey!Mommy!の目標は、武道館だからね”って言ってくださるファンの方も多いので、やっぱり豊洲PITでどれだけその先を見せられるかが重要だと思うんです。だから今後の目標としては“日本武道館で観たいアイドルになる”ことです。
ーー最後に4年目はどんな年にしたいですか?
原:
“開花の年”。3年目は種蒔き感が自分の中であったので、やっぱり撒いた種は咲かせないと。
佐々木:
4年目は“改革の年”です。今やっていることを改革して、佐々木ひまわりという人を確立していきたいし、てっぺんを狙っていきたい。
延松:
“大大大大大飛躍の年”。グループとして3年間、もっといけると思っていたんですけど、すごくなだらかに上がっていったなっていう感覚なので、4年目はバーンと大飛躍できる時にしたいなって思います。
<Hey!Mommy! ONEMAN LIVE「GALAXY! GALAXY!」>
日時:2025年1月18日(土)開場 16:30/開演 17:30 (予定)
会場:豊洲PIT