アートな空気漂う空間で、あなたにぴったりなお酒を! 丹波市にある『西山酒造場』でテイスティング体験に参加しました 丹波市
JR福知山線 丹波竹田駅から徒歩約10分の場所にある『西山酒造場』(丹波市)で、いつでも気軽に楽しめるテイスティング体験をしてきました。
西山酒造場の清酒の銘柄『小鼓』は、俳人・高浜虚子によって命名されたそうで、虚子と西山酒造場の三代目蔵主・西山泊雲、その弟・泊月は師弟関係にあったのだとか。その縁から、主屋の玄関には虚子によって詠まれた句「ここに美酒あり名づけて小鼓といふ」の石碑が置かれています。
かつては酒蔵としてだけでなく、多くの文人・画人が集う「文化サロン」としても活用されていた同施設。現在、建造物のうち3つが国の登録有形文化財として登録されています。
テイスティング体験ができるお部屋には、西山酒造場ゆかりの高浜虚子をはじめ、正岡子規、夏目漱石全集が並んでおり、文学好きの筆者は興奮しました。
テイスティング体験は予約不要で参加可能で、気になる日本酒を1杯から試飲できます。今回は「日本酒3種飲み比べ」「リキュール3種飲み比べ」を体験しました。
「葵」は甘くて透明感のあるお味で女性にもおすすめ。すっきりとした味わいの秘密は、近くの竹田川の超軟水の水が使われているからなのだそう。あまりの飲みやすさに飲みすぎないように注意しようと思いました。
対象的に真ん中の「黒牡丹」はお酒が強い方にはたまらない力強さを感じます。季節のお酒「青陽」は、ろ過していない濃厚なにごりが、独特の喉越しを生み出しています。
「深山ぶどう」はワインのような色ですが、甘いぶどうをそのまま食べているような飲みやすい味。真ん中の「深山白ぶどう」はマスカットにはちみつが入っているような優しい甘さでした。
「梅申春秋」は果肉たっぷりの桃のようで、冬にはお湯割りにしても楽しめそうです。
テイスティング体験では、ドライバーやアルコールが苦手な方でも楽しめる、腸活や免疫力UPにおすすめなヨーグルト飲料の無料提供も行っています。
取材の後、特別に近日オープン予定の『鼓傳』(こでん)も見せていただきました。おやつショップ、カフェ、サロン、ギャラリー、宿泊スペースを揃えた複合施設です。
歴史・文化に触れながら、丹波の風土を味わい、発酵に関する知識を深め、酒蔵文化を体験できるワークショップなども行われるそうで、オープンがいっそう楽しみになりました。
最後に読者の皆さんに朗報を。2024年7月から9月には期間限定で丹波の夏野菜の塩麹漬けと、日本酒3種が登録有形文化財の主屋で味わえる「飲み比べ体験」のイベントが開催されます。
予約は3営業日前まで受けており、電話もしくはホームページの予約サイトから申し込めます。詳細はホームページをご確認ください。
場所
西山酒造場
(丹波市市島町中竹田1171)
営業時間
9:00~17:30
年中無休(年始を除く)
TEL
0795-86-0331