「東レが好き」揺るがない思いで駆け抜けた半年間。東レアローズ2023-24シーズン最終戦は笑顔でフィニッシュ!
夢の舞台で6位から3位へ返り咲き
2023年10月14日から始まったVリーグ2023-24シーズン東レアローズの最終戦が2024年3月30日に東京都の有明コロシアムで行われました。レギュラーラウンド6位で決めたプレーオフ進出でしたが、JTサンダーズ広島に3-2 で勝利し、3位で幕を閉じました。
試合前日に届いた急な知らせに心の整理がつかないまま迎えた3位決定戦。5季ぶりのプレーオフの舞台がパダル・クリスティアン選手、髙橋健太郎選手、富田将馬選手のラストマッチになるなんて想像もしていなかったです。
セットカウント2-2で迎えた運命のファイナルセット
「泣いても笑ってもこのメンバーで戦う試合はあと15点で終わってしまう」
そんなことを思いながら東レアローズの青色のハリセンを握りしめ、コートを見つめました。序盤はJTサンダーズ広島にリードを許すものの、1点、また1点と点数を重ね、あと1点で勝利が決まる14-13の場面で追い越しました。
第5セット14-13。
タイムアウト明け「絶対に勝つ」という熱気と気迫に圧倒された、およそ50秒にわたるラリー。
勝利が決まったその瞬間、、
試合終了のホイッスルとともに両手を広げて走り出す富田将馬選手。
共に戦った仲間を称賛するかのようにコートを叩く渡辺俊介選手。
後ろからみんなを抱きしめるように優しい眼差しで見つめる髙橋健太郎選手。
パダル・クリスティアン選手の周りに円を描くようにコートに駆け込むアローズの選手やスタッフ。
試合の緊張から開放され、溢れ出す感情を抑えられぬまま、ただただ涙がこぼれ、東レのコートの中心に立ち続けてきた髙橋健太郎選手の背番号「2」、富田将馬選手の背番号「9」、パダル・クリスティアン選手の背番号「14」のユニフォーム姿をしっかりと目に焼き付けました。
3人がチームを離れ、メンバーが変わることになっても、試合を見て涙を流すほどに熱中し、応援してきた時間は私にとってほかの何にも代えがたい大切な宝物です。そう自信を持って言えるほど、東レのバレーに魅せられています。
“心はひとつ”。
この景色をずっと夢見てきた。そんな瞬間に立ち会うことができました。
今年の3月に亡くなった東レファンの祖父の分も精一杯応援すると決めて向かった有明コロシアム。プレーオフ進出だけでなく、最後の試合を勝利で締めくくってくれた東レアローズの選手のみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとう。東レアローズ!
東レアローズは最高のバレーボールチームです。
(アットエス編集部 橋口光)