『クレイヴン・ザ・ハンター』成功すれば『ラストハント』で完結のシリーズ化の可能性も ─スパイダーマンとの最終決戦、実現なるか
『ヴェノム』シリーズのソニー・ピクチャーズによるマーベル映画『クレイヴン・ザ・ハンター』がいよいよ2024年12月13日より日米同時公開だ。監督のJ・C・チャンダーは、映画が成功してシリーズ継続ができた場合、すでに行き着く先が見えているという。それは原作コミックの『クレイヴンズ・ラストハント』だ。
『クレイヴンズ・ラストハント』は、1987年に刊行されたシリーズの総称。自らの死が迫ったことを知ったクレイヴンの最後の“狩り”が描かれる物語だ。打倒スパイダーマンにこだわり続けるクレイヴンは、ついにショットガンでスパイダーマンを撃ち倒す。しかし、本当に相手を超えるためには「行動も精神もスパイダーマンになる必要がある」と考え、スパイダーマンになりすまして活動するように。かつてスパイダーマンがキャプテン・アメリカと2人がかりでようやく倒したネズミ型ヴィランのヴァーミンを1人で捕獲し、自分がスパイダーマンよりも優れていることを証明しようとするクレイヴンだが、スパイダーマンが生きており、墓から這い出てきて……という物語。クレイヴンによるスパイダーマンへの執着心が、意外な帰結を迎えるストーリーだ。
映画『クレイヴン・ザ・ハンター』は、セルゲイ・クラヴィノフがクレイヴン・ザ・ハンターになるまでの物語が描かれる。監督のチャンダーは「もし本作がうまくいって成功すれば、『クレイヴンズ・ラストハント』がこのストーリーの最後になるはず」と米にコメント。『ラストハント』について「とても悲劇的で悲しい」と表現し、「そこに至るまでの物語はワイルドでクレイジーで楽しいこともたくさんあるけど、もし本作が成功すれば、現実的に『ラストハント』で終わる可能性もある」と語った。
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クレイヴン役で主演のアーロン・テイラー=ジョンソンも、『ラストハント』がお気に入りの原作で、役作りのために参考にしたと米に明かしている。「彼には暗い悪魔のような部分があって、本作ではその誕生と、どのようにしてお馴染みのヴィランになったのかを描いています。だから映画を観にきてください。ガッカリさせないと約束します。望み以上のものがありますから。お気に入りのヴィランになると思いますし、この先、他の連中と肩を並べることになるはずですよ」とアピールした。
『ラストハント』が映像化されるとなれば、それはクレイヴンとスパイダーマンとの対決が描かれることを意味する。これまでトム・ホランドのスパイダーマン/ピーター・パーカーはヴェノムなど周辺キャラクターと直接顔を合わせたことがないのだが、もしも実現したとしたら、今世紀最大のマッチとなりそうだ。
ソニーのマーベル映画からは、『ヴェノム』がシリーズ化を果たし、までの3部作が製作された。意欲作『クレイヴン・ザ・ハンター』も同様の展開となるかどうか、2024年12月13日の日米公開後の評判に注目しよう。
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