海辺の自然再生を報告 アマモ生育 底室に着目
海辺の自然再生に取り組む高校生の活動を紹介する「高校生サミット」が10月12日(土)から14日(祝)の3日間、神奈川歯科大学大講堂(横須賀市稲岡町82)で開かれる。NPO法人海辺つくり研究会、NPO法人共存の森ネットワークの主催。元日本テレビアナウンサーで同志社大学助教授の桝太一さんが司会とモデレーターを務める(12日と14日)。
魚の産卵や稚魚の成育の場として、海藻の一種で群落を形成するアマモが重要な役割を果たしている。これが経済成長に伴う沿岸地域の開発などを理由に全国で急速に消失。"磯焼け"と呼ばれる海洋生物の減少や生態系の変化をもたらしている。今回のサミットでは、全国20校の高校生がアマモ場の再生活動に取り組む事例や自然再生、生態系の保全に向けた研究成果を報告する。13日(日)の午後2時30分から地元を代表して神奈川県立海洋科学高校の生徒が登壇する。
活動アドバイザーとして、海辺つくり研究会の理事長の古川恵太氏、同会理事で日本テレビ系列「THE!鉄腕!DASH‼─DASH海岸─」にレギュラー出演中の木村尚氏らを迎える。参加無料でオンライン配信もある。申し込み・詳細は左記のホームページ(【URL】https://amamo-summit.net/)を確認。
アマモ生育底室に着目
県立海洋科学高校
横須賀市長坂にある県立海洋科学高校では、付近の小田和湾のアマモ場再生に取り組んでいる。同校で育成している小田和湾産のアマモ株の苗を植栽に使用しているが、種の発芽率の低さを課題としていた。そこで土壌である海の底室に着目し、発芽率の向上と生長に適した条件について検討してきた。その研究成果を発表する。