釣れないときほど写真撮影がオススメ!? 釣り場でのスマホカメラ活用術
せっかく釣りに来たのにぜんぜん魚が釣れない、もしくは釣果が芳しくない…。釣りは自然が相手のレジャーだけにこういったことはよくあることです。そんなときに個人的にオススメしたいのが、スマホに搭載されているカメラを使った撮影。フィールドの様子や水辺の生物、もしくは数少ない釣果を撮影すればちょっとした気分転換にもなりますし、ときには釣りよりも写真撮影が主目的になってしまうこともしばしば。
今回は、そんな釣りの合間に楽しむ写真撮影のススメをご紹介します。
今やスマホで撮影できる便利な時代
今やほとんどの方が所有しているだろう「スマホ」。その普及に大きく貢献したと思われるのが、携帯電話やスマホに搭載されるようになったデジタルカメラ機能です。
一昔前だと、携帯電話やスマホに搭載されているカメラはあくまでオマケ程度の性能であり、望遠撮影やマクロ撮影などで本格的な写真を撮影するには、やはり別途撮影専用のカメラを用意しないといけませんでした。
しかしここ10年くらいで、スマホに搭載されているカメラの性能が飛躍的に向上し、またスマホ専用の望遠レンズなどの周辺機器も数多く発売され、今やスマホだけでも、撮影専門のカメラ(コンパクトデジタルカメラや一眼レフカメラ)に匹敵する写真を撮影できる時代となりました。
撮影対象は無限大
釣り場における撮影対象は多岐にわたると思います。美しい自然の風景を撮影するもよし、水辺に生息しているさまざまな生物を撮影するもよし、はたまた、運よく釣ることができた数少ない魚を記録的に撮影するもよし。
仲間や家族で釣りに来ているのなら、たとえ魚が釣れなかったとしても、記念撮影的なスナップ写真の数々も、後々のいい思い出作りにつながるかと思います。
ゆとりと余裕を持って素敵な1枚を
ここで、スマホで写真を撮影する際のちょっとしたテクニック(小技)を。
釣りシーンの瞬間や動く魚など、シャッターチャンスがひじょうにシビアな被写体を撮影する場合、そもそもスマホに搭載されているカメラ機能(シャッタースピードほか)の性能が追いつかず、キレイに写真に収めることができないことが度々あります。
このときに試してほしいのが、被写体の位置にカメラのピントをある程度(事前に)合わせておき、たいていのスマホカメラに搭載されている「連写モード」を使って、撮りたいタイミングの前後を含めやや長めに撮影する方法。
連写モードで撮影できた、躍動感あふれるボラの群れのボイル
写真のボラの群れのボイルは、前述の技を用いて私が実際に撮影したもの。ボイルが発生するであろう場所にあらかじめカメラのピントをある程度合わせておき、ボラのボイルが発生したと同時に連写モードで撮影。おかげで、連写した写真の中から躍動感あふれるドンピシャのボラのボイルシーンを残すことができました。
また、空模様を毎回撮影していると、自然が描いた奇跡のような芸術的色合いの美しい写真を撮ることができたり、まるで宗教絵画を思わせるような、一種の神々しささえ感じさせる景色を収めることができる機会に恵まれることがあります。
しかしそのタイミングはわずか数分…。私は、ときに釣りを中断してまで撮影に専念することもあります。
美しいピンク色に染まる朝焼け
光の筋が神々しい空
フィールドでの記録は、次の釣果への大切なデータ
私はブログを運営している関係上、釣りに行った際には、釣果に関係なくその日の空模様やフィールドの状況、ルアーをくわえた魚の顔のアップなどを釣行記録としてほぼ撮影しています。これが意外と、後々の釣果につながることがあるのです。
たとえば、「こんな天候のときはこんなルアーやこんなカラーが有効だったなぁ」とか、「昨年の写真と比較して、明らかにフィールドの状況が変わっているなぁ」など、過去のフィールドでの写真が、今後の釣りの参考データになるといった具合です。
とくに私がホームとしているフィールド(都市型河川)は、減水期と増水期が明らかに存在するため、減水した際に増水期には川底となるポイントをすべて撮影し、実際に増水期の釣りに役立てています。
静かに、そして優雅に水面にたたずむ釣り人
釣りに行って何も釣れない、もしくは釣果がイマイチで芳しくない…。そんなときでも決して腐らずに、気分転換を兼ねてちょっとしたカメラマンになったつもりで、お手持ちのスマホで写真撮影に興じてみてはいかがでしょうか? そこからまた新たなアウトドア的な発見や楽しみが、もしかしたら見つかるかもしれません。
それではよいフィッシングライフを。
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レポーター
プロフィール:ばんぱく
ラパラルアーとアメリカンルアー、アニソンとZABADAKとPerfumeの曲をこよなく愛する心優しきオッサンアングラー。さらに競馬や雑学、サブカルチャー系の知識全般にやたら造詣が深い。