「もう、やめません?」紅白の視聴率がワースト2位の報道にカンニング竹山が思うこと
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)1月6日の放送は、月曜レギュラーのカンニング竹山が、年末の風物詩である『NHK紅白歌合』について、最近思っていることを語った。
竹山「紅白見ましたか?」
邦丸「見ましたよ」
竹山「愛美ちゃん(坂口愛美アナウンサー)も出てましたね」
邦丸「相方が出てる以上は見なきゃいけないでしょう。なかなか出てこないんだ、あやつが」
竹山「(笑) 私も、友人で後輩の有吉が司会をやってるっていうのもあり、家にいたので見たんですけど、「面白かったな」と思ったんです。やっぱ歌ってすごいなと思ったし、MISIAさんとか、Superflyさんとか、すげえなこの人達って」
邦丸「石川さゆりはすごいな」
竹山「そう。男性でも福山雅治さんも、B’zもそうですし、すごいなあと思いましたよ。そんな中、「もう、これやめません?」って思ってることがあって。毎年、年が明けると紅白の視聴率がどうだったかって記事が出てくるわけですよ。例えば、平均視聴率が32.7%で過去ワースト2位だけど盛り上がったみたいなこと書いてあるんです。なんか紅白に、今は見られていないっていうイメージを少しでも付けたいのかどうかわかりませんけど、こういう記事が多くなりがちだと思うんですよ。
でも、ちょっと皆さん待ってくれと。過去には50%ぐらい紅白が見られた時代もありますけど、その時は他のエンタメってほとんどないんですよ。我々の生活も今と全然違って、31日は家族が集まってお茶の間のテレビを見る。そして年を越すみたいなのが主流の時代でしょ。
今は全くそうじゃない。別にリビングに家族みんなが集まらない家もある。核家族化も進んでる。おまけに若い子たちはスマホを見る。好きなことをやる。外に遊びに行くってなった時に、今回32.7%でワースト2位とは言いますけど、大したもんですよ。今、32.7%見られているテレビなんてほぼなくて、去年だと大谷翔平選手の、なんかの試合が結構見られたとかですよね」
邦丸「視聴率20%を超えたら、もう大成功もいいとこですよね」
竹山「そうでしょう。それを紅白が50%近く取れるかと言えば、取るわけない! これって昔のイメージを引きずり過ぎなんじゃないですか。今、こんなに見られているテレビはもうないと思うんですよね。今後も多分こんなもんですよ。もしくは下がるかですよ。だから、紅白の視聴率をマイナスっぽく捉えるのは、時代背景とともに違うんじゃないかなって、僕は思ってるんですよね。
紅白はすごく見られなきゃいけないみたいな感じに勝手に思ってるけど、いや、これだけみんながテレビを見ないってい言う時代にめちゃくちゃ見られてる! っていうことになると思うんですよね。これは悲観的にとらえる必要はないんじゃないかなと、ここ2~3年、すごく考えてます」
邦丸「竹山さん、B’zが登場して、会場に現れて、最後に『ultra soul』を歌うまでの(YouTubeチャンネル「NHK MUSIC」の)再生回数が600万回ですって。だから、いかにコンテンツ力があるんだってことが言えるんじゃないかな」
竹山「みんなが見たいということですからね。B’zは、僕、そんなに大ファンじゃなくて普通だったんですよ。でも今回の紅白で、最後の「ウルトラソウル!」って時に興奮しませんでした?(笑)」
邦丸「鳥肌立った」
竹山「でしょう。やっぱスゲーなって、ウルトラソウルって言いてえなって(笑) ライブ行きたいなって思うし、それも音楽の力じゃないですか。だから30%ちょいぐらいと言っても、結構みんなに影響力もあるし、見られてる。紅白は立派なもんだぞって誰かが言わなきゃいけないというわけじゃないですけど、感覚を変えなきゃいけないんじゃないのって思います」
このあとは、正月三が日のゴールデン・プライムで2冠を達成したテレビ朝日など、カンニング竹山がテレビ業界について語ります。