【東京】おしゃれして出かけたい! アートな新感覚レストラン
美術館内に併設されていたり、食とアートの融合を体験できたり……。本格的な料理を楽しめる新感覚なグルメアドレスが今、話題を集めています。一度は訪れてみたい、ちょっと贅沢なレストランに出かけましょう。
ひと皿ごとに驚きがある体験型のレストランへ
代々木公園の目の前にある「TREE by NAKED yoyogi park(ツリーバイネイキッド ヨヨギパーク)」は、アート好きから今最も注目を集めているレストランです。
プロデュースしているのは、G7広島サミットの社交夕食会演出も手掛けるクリエイティブカンパニー、NAKED, INC.。アートイベントなどさまざまなジャンルで非日常体験を提供しています。
TREE by NAKED yoyogi parkでは、ランチ&カフェタイムはヴィーガン&グルテンフリーのメニューが豊富で、ドッグカフェとしても利用できますが、夜になると一転して大人なムードに。最新技術を駆使したデジタルアート空間に早変わりします。
ディナータイムに提供されるのは、デジタルアートと連動した完全予約制のコース料理です。店内の地下から地上2階までのフロアを1本の木に見立て、ストーリーに沿って各フロアを移動しながら食事を楽しむユニークなスタイル。
プロジェクションマッピングやVR、光、音楽、香りなどの演出を駆使しながら、「土・火・水・風」の4つの元素から世界が生まれるという物語を表現します。
物語を追いかけながら8品のコース料理を
ディナーコースは1階でウェルカムドリンクをいただくところからスタートし、案内人に誘われて地下1階の異空間が広がるウェイティングルームへ。
枯山水をイメージしたテーブルで、物語のプロローグを聞きながら“清めの水”を一杯飲んだら、メインルームに移動します。まるで体験型アトラクションのような始まりにワクワクが止りません!
コースの構成は、アミューズからデザートまでの8皿。アミューズの後に、土・火・水・風をイメージした料理がひと皿ずつ運ばれてきます。
壁やお皿にプロジェクションマッピングが投影され、それぞれ大地・太陽・海・鳳凰の羽ばたきなどのテーマを表現。味覚、視覚、聴覚など、五感をフルに使ったアートの世界に没入していきます。
なかにはVRゴーグルを装着して映像を楽しんでから料理を味わうなどのユニークなプレゼンテーションもあり、次はどんな演出が…!?と最後まで飽きることがありません。
世界の始まりを表現する四元素の料理のあと、舞台は現代の世界に。壁一面とお皿には、春・夏・秋・冬と次々に日本の四季が描かれます。料理に合わせる調味料やトッピングも四季に合わせ、ゲストがわさびを自ら擦るなど日本らしい演出も。締めは焼きおにぎりに出汁を注いで、擦ったばかりのわさびとともにお茶漬けスタイルでいただきます。
食事が終わったら、2階へ移動して食後のデザート。“果実が実る樹上”をモチーフにしたフロアになっています。世界の誕生後に生まれた最初の果実をもぎ取って食べるイメージで、季節のフルーツを使ったスイーツを楽しみます。
お店に一歩入った瞬間から食べ終わった後まで、アート尽くしなコース料理。ドリンクペアリング付きで4万6,200円と贅沢なディナーですが、一度は体験してみたい!という人が後を絶ちません。“東京ならではの食体験”ということで海外からも注目が集まっているのですが、ディナーは1日4組(8名)限定なので、予約をするなら早めがおすすめです!
店舗概要
TREE by NAKED yoyogi park(ツリーバイネイキッド ヨヨギパーク)
所在地:東京都渋谷区富ヶ谷1-10-2
アクセス:千代田線代々⽊公園駅2番出⼝から徒歩約1分
営業時間:11:00~22:00(ディナーは19:00から一斉スタート)
定休日:水・日曜(カフェは水曜のみ)
公式サイト:https://tree.naked.works/yoyogi/
問合せ:050-1743-2539
名建築な美術館内にある空間も魅力のレストラン
次にご紹介するのは、世界的に有名なフランス料理店“ポール・ボキューズ”のレストランがあるとして有名な国立新美術館です。波のような曲線を描くガラス張りの建物は、日本を代表する建築家・黒川紀章氏が設計したことでも知られています。1階のロビーは天井高21.6mの開放的なアトリウムとなっており、大空間に浮かぶようにしつらえられた逆円錐型のレストランが「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」です。
ポール・ボキューズならではの正統派フレンチを
ポール・ボキューズのブラッスリーは、フランス・リヨンを中心に個性豊かな複数の店舗を構え、気軽なスタイルでフランス料理を味わえるとして人気を博しています。こちらのお店は、その日本における第1号店。リヨンのブラッスリーと同じスタイルの料理を楽しむことができます。さらに国立新美術館内にあるということで、展覧会にちなんだ特別メニューなどアートと融合した美食を体験できるのが特徴なんです。
おすすめは、本格的な料理を予約不要で気軽に楽しめる「MENU DE SAISON ~季節の特別ランチコース~」6,800円です。上質な季節の食材をふんだんに使った前菜、魚料理、デザートに食後の飲み物が付いた大満足のコースで、お昼から優雅な気分を味わえます! 8月まで提供予定の夏のメニューは、季節の食材を使った爽やかなラインナップ。前菜の鴨フォアグラのポワレは、パッションフルーツのソースでさっぱりと。メインのスズキのローストは、彩り鮮やかな旬の野菜とともにいただきます。
ドライフルーツをあしらったスフレ・グラッセは、ひんやりとしたスフレの口当たりと柑橘ソースがなんとも夏らしいデザートです。また、ぜひ試してほしいもう一つのデザートが7月限定で提供される「ピーチメルバ」。好きなコースにプラス770円で、デザートを変更できちゃいます。ピーチメルバはフランスで長年愛され続けているデザートで、白桃をまるごと使った贅沢なひと品です。おすすめのペアリングはロゼスパークリングワイン。東京にいながらフランス気分を堪能できること間違いなしです。
料理はどれも、奇をてらわない正統派の味わい。まるで芸術品のような美しい盛り付けにも心が躍ります。国立新美術館でアート鑑賞をした後なら、ディナーもおすすめ。ガラスのカーテンウォール越しに見える夕日や六本木の夜景が、幻想的なムードを演出してくれますよ。
ちなみに、国立新美術館では大小さまざまな企画展が行われていて、いつ訪れても楽しめますが、9月からは目玉の企画展が2つも! 香港の美術館M+と協働した現代美術展「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010」〈2025年9月3日(水)~2025年12月 8日(月)〉、イタリアのハイジュエラーであるブルガリの色褪せぬ創造力に焦点を当てた「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」〈2025年9月17日(水)~2025年12月15日(月)〉がスタートします。
店舗概要
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ
所在地:東京都港区六本木7-22-2 国立新美術館3F
アクセス:千代田線乃木坂駅6番出口直結
営業時間:ランチ11:00〜14:00LO、ディナー16:00〜21:00(19:30LO)
定休日:火曜(祝日の場合は翌日)
公式サイト:https://www.hiramatsurestaurant.jp/paulbocuse-musee/
問合せ:03-5770-8161
話題のライフスタイル・ブティックホテルにあるレストラン
「Gallery 11(ギャラリー イレブン)」は、2023年8月に開業したホテルインディゴ東京渋谷のオールデイダイニング。ホテルインディゴ東京渋谷は、渋谷の音楽カルチャーやアート、ファッションからインスパイアされたデザインが特徴のライフスタイル・ブティックホテルです。Gallery 11は高層フロアの11階にあり、宿泊ゲスト以外も利用可能。渋谷をテーマに描かれたアート作品が店内の至るところに飾られています。
作品はどれもGallery 11のために制作されたユニークなものばかり。個々のアーティストによって渋谷の捉え方が異なる点も、渋谷カルチャーの持つ多様性を表現しています。たとえば《SOUNDS OF SHIBUYA》は、沖縄を拠点に国内外で活動するアーティストDENPAによる抽象画。多様な人種、世代、価値観が交差する雑多な渋谷の街を、J-POP、ヒップホップ、テクノ、メタルと4ジャンルの音楽をイメージして表現しているそう。
ストリート気分で気ままに楽しむランチ&アフタヌーンティー
そんな渋谷カルチャーを体現したアートギャラリーのような空間で食事を楽しめるのがGallery 11。提供するのは、渋谷の街からインスピレーションを受け、日本の食材を活かしたイタリア料理です。セミビュッフェスタイルの朝食、カジュアルなセットメニューをオーダーできるランチ、ポップでカラフルなアフタヌーンティー、アラカルトのほかにコースも用意するディナーと、あらゆるシチュエーションで利用できます。
週末&祝日だけのお楽しみが、本格的なイタリア料理を味わえる「ウィークエンド セミビュッフェランチ」です。スパイスが効いたトマトソースピザのマリナーラ、カプレーゼなどの伝統料理、トマトを使ったパンナコッタ、メロン⾹るトマトガスパチョなど、クリエイティビティな料理の数々がビュッフェ台に並びます。メインディッシュは、ポルチーニのラビオリ アラビアータソース、トリュフソースで仕上げるビーフサーロインの炭火焼きなどから、好きなメニューを1品選べます。
もうひとつのおすすめは、シーズンごとにテーマが変わるアフタヌーンティー。渋谷ならではの現代ポップカルチャーとフランス菓子を掛け合わせた遊び心あふれるラインナップが評判で、新作が登場するたびに話題になっています。9月10日まで提供しているのは、ドン・キホーテのマスコットキャラクターとのコラボメニュー。「ドンペン」をモチーフにしたシグネチャースイーツがユニークです! 東京の最先端の感性に触れられる空間で、個性はアフタヌーンティーを楽しんでみては?
店舗概要
Gallery 11(ギャラリー イレブン)
所在地:東京都渋谷区道玄坂2-25-12 ホテルインディゴ東京渋谷11F
アクセス:地下鉄渋谷駅A2番出口から徒歩約3分、JR渋谷駅ハチ公口から徒歩約6分
営業時間:朝食6:30~11:00(10:30LO)、ランチ11:30~14:30(14:00LO)、アフタヌーンティー14:30~17:30(16:00LO)、ディナー18:00~23:00(21:30LO)、バー11:30~23:00(フード22:00LO、ドリンク22:30LO)
定休日:無休
公式サイト:https://gallery11.jp/
問合せ:03-6712-7475(10:30~21:30)