朝ドラから大河、舞台に映画まで大活躍!鈴木亮平×有村架純『花まんま』を彩る名バイプレイヤーたち
この春、あなたの涙を搾り取る『花まんま』公開中
作家・朱川湊人の代表作で、第133回直木賞を受賞した短編集を映画化した『花まんま』が現在、全国の劇場で絶賛上映中。大阪の下町で暮らす、ある兄妹の不思議な体験を描いた物語だ。
早逝した両親と交わした「兄貴はどんな時も妹を守るんや」という約束を胸に、たった一人の妹の親代わりとして大阪下町で生きる熱血漢の兄・俊樹を演じるのは、日本のみならず、国際的にも評価されている鈴木亮平。まもなくの結婚を控えながら、ある〈秘密〉を抱えている妹・フミ子を、今や“国民的俳優”とも評される有村架純が演じる。
鈴木・有村の二人が兄妹役として初共演を果たし、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『そして、バトンは渡された』などコメディから感動作まで幅広い表現力を併せ持つヒットメーカー前田哲監督がメガホンを取った本作。この記事では、そんな鈴木と有村の熱演を支える名バイプレイヤーたちに注目したい。
映画『花まんま』の物語に一層深みを与える個性派キャストとは?
4月25日(金)より公開されるや、心温まる物語に感涙する観客が続出しているという映画『花まんま』。胸打たれる感動のストーリーはもちろんのこと、主演の鈴木亮平をはじめとする実力派俳優陣の名演技も、本作が「この春、屈指の秀作!」と呼ばれる所以の一つだろう。そんな本作を彩るもう一つの“個性”が、日本映画には欠かせない名バイプレイヤーの存在だ。
妹・フミ子(有村架純)と不思議な繋がりを持つ繁田喜代美(南琴奈)の同級生であり、繁田家近くの日用品店の店主・チーちゃんを演じるのは馬場園梓。ピン芸人としてライブなどを行い精力的に活動する一方で、ドラマを中心に俳優としても活躍の場を広げている。NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013)や、初主演を務めた「隣のレジの梅木さん」(CX/2014)、映画『バジーノイズ』(2024)や2024年の流行語大賞にもなるほど社会現象となったドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS)への出演も果たした。本作では、繁田家の哀しい過去を知る重要な役どころを、持ち前のナチュラルな芝居で見事に演じている。
俊樹(鈴木亮平)&フミ子兄妹の母親・加藤ゆうこを演じたのは、出演シーンが少ない中でも強烈な印象を残す個性派俳優・安藤玉恵。舞台、テレビドラマ、映画と多岐にわたって活動しており、映画『夢売るふたり』(2012)では第27回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞。様々なジャンルで幅広い役柄をこなし、『PERFECT DAYS』(2023)、『ラストマイル』(2024)、『ショウタイムセブン』『おいしくて泣くとき』『でっちあげ〜殺人教師と呼ばれた男』(2025)など話題作に続々出演。今や業界に欠かせない名バイプレイヤーの1人として高い評価を得ている。本作では、夫に先立たれながらも内職やパートを掛け持ちし、女手一人で兄妹を懸命に育てる母親を力強く演じた。
そして、加藤家の父親・加藤恭平を演じたのは、連続テレビ小説「なつぞら」(2019)でヒロインが通う高校の番長を演じ、その濃すぎるキャラクターが話題となった板橋駿谷。朝ドラで一躍脚光を浴び、大河ドラマ「青天を衝け」 (2021)や映画『サマーフィルムにのって』(2021)、『笑いのカイブツ』(2024)などに出演し、その力強い演技で存在感を示している。本作では事故で幼少の俊樹と生まれて間もないフミ子を遺し早逝し、特にフミ子とはほとんど思い出を作れなかった父親役を好演。わずかな登場シーンながらも、フミ子が生まれた際には病院の前で人目もはばからずに大声で喜びをあらわにする、情熱あふれる父親像を見事に表現してみせた。
そんな個性豊かなキャスト陣にも注目の映画『花まんま』は現在、全国で絶賛上映中。多くの人々の心に寄り添い、長く記憶に残る珠玉の物語をぜひ劇場で堪能しよう。
『花まんま』は全国公開中