45年目となる、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』の上演が決定 ピーター・パンは山﨑玲奈、演出・振付は長谷川 寧
2025年7月28日(月)~8月6日(水)東京国際フォーラム ホールC(群馬、大阪、福岡公演あり)にて、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』が上演されることが決定した。
1981年に榊原郁恵(※榊はキヘンに神)の初代ピーターパンが新宿コマ劇場に舞い降りて以来、日本でも多くの大人と子どもに親しまれてきたミュージカル『ピーター・パン』。世代を超えて愛され続けてきた本作品は、今年で記念すべき45年目を迎える。
数々のスターを生み出してきたピーター・パン役を務めるのは、第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)「ミュージカル次世代スターオーディション」でグランプリを獲得した、第11代目ピーター・パンの山﨑玲奈。2023年より3年連続での出演となる。TSC参加以前にも既にミュージカル『アニー』で主演を務め、その才能を発揮してきたが、近年は様々な舞台に出演、高い歌唱力を発揮して、活躍の場を広げている。
そして引き続き演出・振付を担当するのは、国際的に活躍するクリエイター&パフォーマーの長谷川 寧。23年『白夜行』『人間失格』では、北京・天橋音楽劇年度盛典にて演出賞・振付賞ほか多数、24年『人間失格』では2024中国ミュージカル協会年度式典での最優秀オリジナルミュージカル賞・演出家賞ほか多数の受賞をするなど、その才能は各地で高い評価を得ている。24年12月には中国で新作『インファナル・アフェア』の演出・振付を手掛け、さらに活躍を広げる演出家だ。
山﨑玲奈の圧倒的な存在感、歌唱力と、長谷川 寧によるダイナミックな振付や、パルクールやパペットを用いた演出で大きな話題となった新生『ピーター・パン』。さらにブラッシュアップを重ね、進化を遂げる3年目の長谷川 寧演出版を楽しみにしよう。
【ストーリー】
ロンドンに住むダーリング夫妻の子どもたち、ウェンディ、ジョン、マイケルの部屋に、空を飛べる不思議な男の子が“あるもの”を取りに忍び込みます。その子の名前は、ピーター・パン。ピーターは3人の子どもたちを連れ、いつまでも子どもでいられる“ネバーランド”へ飛び立ちます。
ウェンディはネバーランドで出会った迷子たちの“お母さん”になり、タイガー・リリー率いるモリビト(森の住人たち)とも仲良くなりました。ウェンディたちは、みんなと楽しく愉快な時を過ごしながらも、いつしか我が家が恋しくなり、ロストボーイズも連れてロンドンの家に戻ることにします。
一方、フック船長率いるパイレーツはウェンディを自分たちの“お母さん”にしようと、捕まえてしまいます。それを知ったピーターは、ティンカーベルとともに海賊船へ向かい、リリーたちと協力して、フック船長やパイレーツとの激しい戦いの末、ウェンディを救います。
いよいよ、ロンドンに帰る時、ピーターとの最後の別れを惜しむウェンディたち。ウェンディは彼にお願いをします。「春の大掃除の季節にはきっと迎えにきてね。」と。
時が経ち、約束を果たしにピーターがやってくるのですが……
ピーター・パン役:山﨑玲奈 コメント
45年目を迎える今年、またまたピーター・パンとして暑い夏を迎えられることを嬉しく思います。 日本初演から止まることなく進化を続けるこの作品。 今まで演じられてきた先輩方の想いを胸に、私らしいピーター・パンをお届けしたいです! 3年目となる今年は、ご来場いただいた皆様に、ドキドキワクワクを沢山体験して頂けるよう、初心を忘れず、カンパニー全員で素敵なネバーランドを作り上げたいと思います。 みんな、ネバーランドで待ってるよ!!
演出・振付:長谷川 寧 コメント
変化と不変について
さぁ三年目だ。
初年度には自分が手掛けるとは思いも及ばなかったピーター・パン。
それがこんなに自身が続けさせて貰えるものになると思わず、ふと考える。
もしかして三年目では無くて、ネバーランドと同じくずっと己が大人にならないままなのか、と疑ってもみる。
だけれどもこの三年の合間にも様々な時間を過ごしている訳で、作品も同様に一年目から二年目と確かにアップデートしたと思われ、とすると決して時が進んでいない訳ではない。
では三年目はどうするか。
今年は「変化と不変」について再考していく年にしたい。
ネバーランドを研究した初年度。
ネバーランドの深度を上げた次年度。
そして本年度。
棄てる勇気と、良き所の見極めの力を持ち、事に当たりたい。
もう一度、ネバーランドの存在について、根本に戻り、考えよう。
大きな変化も怖がらず、変わらない事柄にも怖がらずに、目を凝らしてアップデートをしたい。
大丈夫。
私には一緒に考える此の国の住人が沢山居るのだから。