盲導犬の役割学ぶ 鶴園小で学校キャラバン
子どもたちに盲導犬や視覚障害に関する知識を深めてもらうために(公財)日本盲導犬協会が実施している「盲導犬小中学校キャラバン」が10月17日、鶴園小学校(南区/佐藤俊巳校長)で行われた=写真。相模原ライオンズクラブ(LC)が協賛する形で昨年度から実施されている事業で、今回は4年生約130人が参加した。
同協会職員による視覚障害者の実情や盲導犬の役割についての解説のほか、視覚に障害のある三宅保子さんと盲導犬のウニカによる実演も行われた。周りの人の助けが必要な場面として、盲導犬には判断できない特定の場所への誘導を体験した児童は「(実際にそういった場面で)自分でもやればできそうだと思った」と感想を話し、同協会の職員は「困っている人を見つけたら『手伝いましょうか』と声をかけてみてください」と児童に呼びかけた。質問コーナーでは「なぜゴールデンレトリーバーを選んだのか」「時間を知りたいときはどうするの」といった質問があった。三宅さんは最後に「旅行に行った時、入店拒否や乗車拒否にあった。ウニカはこんなにがんばってくれているのに、と腹が立って悲しい気持ちになった。もっと理解が進んでほしい」と自身の経験を伝えた。
同LCの片倉敏博会長は「困っている人を助けられるようになってほしい。子どもたちの福祉の心を育むため、これからも継続していきたい」と話した。