野外で見る伝統芸能 三浦市の個人宅で能楽の公演
神奈川県を拠点とした能楽(観世流)の同好会「白謡会」による公演が5月25日(日)、三浦市の黒崎の鼻付近の個人宅で開かれる(雨天時は初声町の神田黒崎区会館)。初声地区を拠点に活動する市民グループ「うぶごえ」の主催。
室町時代に成立した日本の伝統芸能である能楽。面をつけたシテ方を中心に、ワキ方、狂言方、囃子方が演じる幽玄の世界が特徴だ。歴史物語や伝説を題材にしたものが多く、歌舞劇的な要素と、洗練された様式美を併せ持ち、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている。
同会は新潟や長崎、熊本県に支部を持っており、60人が在籍。今回は会員の高齢化や減少などを受けて、少しでも興味を持ってもらおうと、三浦市在住で同会とうぶごえの両方に在籍する森庸一さんを中心に企画が成立した。
当日は、声楽的要素を伴う「謡」や、面や装束をつけず喜怒哀楽、慈しみを表現する「仕舞」などが披露される。
開演は午後1時から(開場午後0時30分)。入場料500円(子ども無料)。会場の詳細な住所は、ギャラリー&ティーサロンなごみ【電話】046・887・1338に申し込む際に確認する。