潮田中・林さん市場小・志村さん 国際平和願い、行動を 市長に国連訪問研修を報告
今年度の「よこはま子どもピースメッセンジャー」を務める潮田中学校3年の林睿騰さんと市場小学校けやき分校6年の志村優妃さんらが山中竹春市長を訪問した。アメリカの国連本部などを訪問した研修の報告を行い、国際平和への思いや決意を伝えた。
ピースメッセンジャーは、毎年市内の児童生徒約4万人が参加する「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」で市長賞を受賞した児童生徒4人が市長から委嘱を受け3年間の任期で活動するもの。国際機関の事務所訪問や募金活動などに取り組み、体験を通して国際平和について学んでいく。今年度の4人のうち、鶴見区から林さんと志村さんが選ばれた。
今回の報告会では、4人が10月に米ニューヨークの国際連合本部や国連国際学校を訪問し、国連職員らと交流した際の感想などを報告。林さんは「この派遣を通じて沢山の新しいことに触れ、視野が大きく広がった。国連で出会った方々は世界平和を本気で願って、自ら行動を起こしている。今、世界が抱えている問題は多くの多様な人々が共に解決を目指して努力すれば必ず解決できる。だから苦しんでいる人たちのためにも、私も自分を信じて行動を起こしたい」と力強く語った。また、志村さんは9/11メモリアル・ミュージアムを訪れて改めて平和の大切さを実感したと語り、「あと、アメリカではみんなフレンドリーで、男女問わず積極的に話したり、楽しそうだった。多様性を受け入れたり、相手を知るためにも話したり、私も真似していきたいと思いました」と感想を語った。
山中市長は「小学生や中学生のうちに今回のような素晴らしい体験をして、世界の広さを知ってくれたことが嬉しい。ぜひ皆さんのような子どもたちと、これから地球規模の課題の解決に向けて一緒に頑張っていきたい」と語りかけた。