ブリトニー・スピアーズ伝記映画、本人も製作に参加 ─ 「まだ初期段階、道のりは長い」と『ウィキッド』監督
第82回ゴールデングローブ賞の興行成績賞に輝いた、『ウィキッド ふたりの魔女』のジョン・M・チュウ監督が、次回作となるブリトニー・スピアーズの伝記映画について近況を明かした。ブリトニー本人も製作に関与するという。
ゴールデングローブ賞のレッドカーペットにて、米から「ブリトニーの伝記映画について何か話せることはありますか?」とマイクを向けられたチュウは「彼女もしっかりと関わってくださる予定です」と話した。「僕自身はまだ何も始められていません。アイデアやアプローチの手法はあるのですが、まだ初期段階ですね」。
2023年10月に出版されたブリトニーの回顧録『The Woman in Me』の権利をユニバーサル・ピクチャーズがしたと報じられたのは2024年8月のこと。その時点でブリトニーが携わるかは未定だったため、この度のアップデートはブリトニーのファンをはじめ、伝記映画・音楽映画好きにも注目のトピックだ。
また、誰もが気になるのはブリトニー役のキャスティングだろう。インタビュアーも「ブリトニー役を演じるのに無名の人を探しているのですか? それともポップなガーリー・アイコン、たとえば(シドニー・)スウィーニーや(サブリナ・)カーペンターなどを考えていますか?」と質問を重ねている。
これに対し、チュウは「ファンのキャストはすべて見ていますよ。素晴らしいアイデアがあるかもしれないので、常に考慮に入れています。でも、誰が適任かを考えるより、映画のアプローチがどうなるかが先ですね。ただ、何に対してもオープンでいます」と返している。「初期のブリトニーは…?」と突っ込まれるも、「それは分からないな」と笑顔を見せた。
なお、米のインタビューでも「若い頃からずっと彼女のファンなので、彼女の正義を貫きたいし、物語を正しく伝えたい」と意気込みを語ったチュウ。ただし「今は開発中で、まだ先は長いですね」とも話した。現在は『ウィキッド ふたりの魔女』の後編にあたる『ウィキッド:フォー・グッド(原題)』の製作中とあって、ブリトニーの伝記映画へ本格的に着手できるのは、同作が公開される2025年秋以降となりそうだ。
『ウィキッド ふたりの魔女』が興収・評価ともに好調で、賞レースのフロントランナーとして有力視されているチュウは、過去にもミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』(2020)、ガールズバンド映画『ジェム&ホログラムス』(2015)、コンサート映画『ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー』(2011)などを手がけてきた。音楽にまつわる映画作家として、ますます勢いが加速していきそうだ。
Source: ,