カエルワークスが優秀賞 「三方良し」取り組み評価
福祉業界の先進的な取り組みを表彰する「かながわ福祉サービス大賞」の事例発表会がこのほど、横浜市で開かれ、座間市の就労継続支援B型事業所「カエルワークス」(佐藤洋行代表)が優秀賞を受賞した。
同賞は地域共生社会の推進に向けて福祉関連団体などの実践事例を共有しようと、(公社)かながわ福祉サービス振興会が主催。12回目となる今回は「三方良し」をテーマに28事業所から応募があり、一次選考を通過した8事業所が発表した。
同事業所は昨年4月から座間市と連携し、違法な持ち去り行為に対するパトロールを兼ねて資源物の回収に取り組んでいる。定期的に座間市内のごみ集積所を回り、リユース可能な衣類などを選別して回収し、市に対して買い取り代金を支払っている。
発表会では、市の歳入向上や併設のリユースショップ「カエルファクトリー」で販売事業に携わる同事業所利用者の工賃還元など、これまでの取り組みを発表した。
審査員からは「歳入や工賃だけでなく、市民サービスの向上にもつながり、取り組みが広く普及することで地域共生社会づくりにもつながる」と評価を受けた。
佐藤代表は優秀賞の受賞を喜ぶ一方で、「福祉と経済の融合で福祉業界も持続可能な考え方が求めれていると思います。取り組みを始めてから収益的にはまだまだですが、今後大きな流れにしていきたい」と話した。
同事業所では食品ロス削減の観点から、家庭で余った加工食品や菓子、規格外野菜の買取りを3月から始めるという。