「良いにおいがした」 雨岳文庫で茶摘み体験
雨岳文庫の茶園で5月11日、お茶摘み体験会が行われた=写真。
雨岳文庫友の会の会員や近隣住民ら80人が参加した同催し。参加者全員で茶摘みをした後、山口家住宅主屋の茶の間に摘み取ったお茶を広げでいった。
今回の収穫は約98kg。摘まれた茶葉はその日のうちに秦野の製茶工場に搬出され、製茶された。同園担当者によれば、製茶されたお茶は真空パックの袋詰めにされ、後日参加者に配布される。
東京から参加した女性グループは「自然溢れる伊勢原の茶畑で貴重な体験ができて楽しかった」などの声が上がったほか、小学生の児童からは「この葉っぱがお茶になるんだね」「お茶の葉の良いにおいがした」などの感想があった。
雨岳文庫とは
雨岳文庫は、市内上粕屋に山口家住宅主屋と付属家屋、およびその敷地内と約2万点におよぶ歴史資料(山口家文書)の総称。山口家住宅は1834(天保5)年頃の建築と推定され、旗本間部氏の地代官所が明治に山口家の居宅になった。山口家住宅の主屋と離れの2棟は1998(平成10)年に国の登録有形文化財に登録された。
山口家住宅主屋は、毎週日曜日(年末年始・お盆を除く)に一般公開されている(平日は要予約)。午前10時から午後3時。一般300円、中学生以下無料。問い合わせは雨岳文庫【電話】0463・95・0002へ。