和歌山エリアで激渋アジング釣行 釣れない大群を釣るコツは超精密なレンジ攻略にあり?
和歌山エリアでアジが釣れているという情報を得てアジング釣行した。見えているのに釣れないアジに苦戦しつつ、サイトとスローフォールで徹底攻略。リベンジ戦では「ある工夫」で連発に成功した!レンジ調整がカギとなったアジング実釣をレポートしよう。
和歌山エリアでアジング釣行
平日休みの昼頃、釣果情報を確認していると「和歌山市内でアジが釣れている」という情報。しかも足場の良いファミリーに人気のポイントだ。
そういえば今日は平日で、突然休みができて釣りに行こうか迷っていたところだ。今日は流石にそこまで多くないはず、とりあえず自分の目で見て判断するしかないと思い、アジングポイントに急いだ。
周りはあまり釣れていない
ポイント到着。駐車場は約7割程度が埋まっており、それなりの人出のようだ。ポイントに所々空きが見えるので、余裕はありそうに見える。一通り堤防をぐるっと一周してみるが、誰も釣れていない。あれ!? ガセ情報だったの?
確かにこの時期はアジの産卵パターンに入る時期で、釣ること自体が難しいこともあるが、誰も釣れていないとなると、総出でサーチしなければボウズもあり得る。一番小さな小波止に目を付けて入ってみることにした。
ポイントに入り目視確認をして驚いた。足元にびっしりと群れている魚が、すべてアジなのだ。昨年も同じ現象を和歌山県中紀エリアの漁港で見ているが、何度見ても圧巻である。これは釣るのが難しいと思いつつ、攻略法を考え始めた。
目視でアジをキャッチ
アジを見つけたなら、まずはサイトフィッシングで狙ってみることにする。着水音を極力消して着水させても、アジの近くにワームが落ちると、当然台風の目のようにブワッと逃げていく。うわ〜っ、これ難しい。
ジグヘッドを0.4gにして、極力群れの先に飛ばして超スローフォールで食い気のある個体を探してみる。こういった群れの中にも、必ず食い気のある個体はいるはずだ。あまりアクションさせずに、潮に乗せるようにドリフトさせると、コッとアタリ。
なんとか1匹目がヒット。小アジだが、いい感じに引いてくれる。ポーンと抜き上げてみると、やはり産卵パターンに絡む個体で色が白っぽい。しかし1匹釣れてしまうと、プレッシャーがかかるようで、しばらくはルアーの着水音でも逃げる状況だった。
群れの外側を狙い、遠くから超スローフォールで攻めてみるとヒットはするものの、確立したパターンではないと感じつつ、初日は5匹で終了となった。
3日後に再度アジングへ
やっと週末になり、先日のポイントへ。前回同様に足元には産卵絡みの群れがびっしりと溜まっている。前回の反省から「ダイレクトには狙わない」を第一に攻めてみる。これらの群れの先には、必ず食い気のある個体がいるはずである。
0.6gのジグヘッドを沖目にキャストし、できるだけ同じレンジを引いてくるように意識して探ってみる。実はこういうシチュエーションには、34のゼログラジグヘッドがぴったりなのだが、生憎トランクに入れたままだった。
なんとかアタリが出る場所を探して1匹目がヒット。足元のアジも、さほど警戒はしていないようだ。
シビアなレンジ調整
次に同じレンジに入れて探ってみるが、レンジが少しずれただけでも当たらない。超シビアなアジング。これだけ当たらないと、アジングが嫌いになりそうだ(笑)。
0.6gのジグヘッドだと距離が少し足りなさそうなので、0.85gのジグヘッドにチェンジしてフルキャスト。風の力も考慮しながらレンジに入れていく。多分、同じレンジだろうと思う所でアクションを入れて風に流しながら放置。
クッと引っ手繰る感じでヒット。幸先が良さそうだが、レンジをきちんと入れないと釣れないのは非常にテクニカルだ。
場所移動でアジ連発
常夜灯がある先端部が空いたので、すかさず移動。同じようにウインドドリフト釣法でやってみると、ポツリポツリと数が出始めた。逆に、周りでもレンジを掴めていない人はアタリすら出ない状況のようだった。
夕マズメのタイミングで活性が上がり出したようで、幅広いレンジで当たり出した。先日に比べて、産卵個体であっても比較的活性は高く、中アジサイズも連発となった。
アタリが遠のき納竿
最終的に、灯りが効き始めて30分ほどは入れ食い状態が続き、なんとか前回のリベンジを果たすことができた。しかし、夜の雰囲気になればなるほど、魚が急に消え始め、終いには目視できるエリアには魚がいなくなってしまった。
このポイントの特徴であろうか。20時過ぎには誰一人ヒットする姿はなかった。私自身も、現状を打破できるキーはないと考えて納竿とした。
<福岡崇史/TSURINEWSライター>