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矢田悠祐&山本一慶インタビュー 『フィガロ』「僕たちの関係値を前面に出していけたら」

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左から 山本一慶、矢田悠祐

2026年1月8日(木)~1月18日(日)東京芸術劇場 シアターウエストにて、楽劇『フィガロ』が上演される。

モーツアルトが30歳の時に作曲し、ウィーンで初演された『フィガロの結婚』は、笑いあり、涙ありの世界で愛されているオペラの一つだ。本作は、この人気オペラをもとに、荻田浩一による上演台本・演出で、モーツアルトの音楽を散りばめ現代風なアレンジを施した音楽劇として上演する。

このたび主演のフィガロを演じる矢田悠祐と、フィガロを困らせるアルマヴィーヴァ伯爵を演じる山本一慶へのインタビューを行った。旧知の仲で、プライベートでも頻繁にやり取りをしているお二人の仲の良さが伝わる楽しい時間となった。

――お二人の共演はお久しぶりですが、出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

山本:単純に「やったー! 矢田ちゃんだ!」と思いました(笑)

矢田:今回の作品はコメディーなので、よく知っている人が一緒で良かったと思いました。関係値ゼロの人とコメディーをやるのは……(山本のほうを向いて)

山本: 難しいです(笑)!

――やっぱりコメディーは難しいですか?

矢田:難しいですね。僕は(演出の)荻田さんと何回もご一緒しているんですが、荻田さんがコメディーを演出されるイメージがないので、これまでも不幸な話やドロドロした話ばっかりだったから、どうなるんだろう……という気持ちもあります。

山本:そうなんだ!

矢田:荻田さんは人間の毒や負の部分を見せるのがすごくお上手な人ですからね。コメディーだとどういう感じの演出をされるのかなあと思っています。

――矢田さんがフィガロ、山本さんがアルマヴィーヴァ伯爵を演じられます。まだお稽古前ですが、それぞれ演じられる役はどんなキャラクターですか?

山本:まだ自分の役についてサラッと読んだだけですが、フィガロの婚約者をなんといいますか……(言いよどむ)。

矢田:寝取ろうとする?

山本:まあ、そういう言葉で表現するのはあれなんですけど、そういうことみたいで……(苦笑)。フィガロとアルマヴィーヴァ伯爵の間には、それなりの関係値があるので、そんな中、そういう行動をとるアルマヴィーヴァ伯爵ってちょっと狂ってるなって正直思っています(笑)。コメディーとして描くことで、その「狂った部分」を緩和させているのかなと感じますね。アルマヴィーヴァ伯爵の行動をリアルにやっちゃうと「こいつ、ヤバイじゃん」ってなっちゃうよね?

矢田:そこを笑いでオブラートに包むみたいな感じ?

山本:そう! 僕たちのプライベートでの関係値を前面に出して、フィガロとアルマヴィーヴァ伯爵のキャラクターが愛すべき存在になれたらいいなと思っています。

矢田:(山本のほうを見て)あなたが演じるアルマヴィーヴァ伯爵って、僕が演じるフィガロより偉い人なんだよね?

山本:そうそう!

矢田:僕がアルマヴィーヴァ伯爵にお仕えしているということだよね。なんかシャクやな(笑)。

山本:なんでだよ(笑)!

山本一慶

――(笑)。今の会話からもお二人の仲の良さが伺えますが、プライベートではどんな感じなのですか?

山本:年齢は僕のほうが1つ上なんですが、そのあたりはあまり感じないですね。20代前半からお互いに知っている仲ですし……。

矢田:お芝居でつまずいたりいろんな壁を感じたりした時、一緒に話し合えた仲なのかなと思っています。

山本:プライベートでは一緒にゲームをしたりするよね。今年の夏は観葉植物を一緒に買いに行ったし。

矢田:あの時は暑かったね!! 僕が引っ越ししたばかりで、部屋に大きい観葉植物を置きたいなって思っていたんですよ。そこで一慶にお店を教えてもらって一緒に買いに行ったんです。

山本:一緒に行こう!ってなったんだよね。って……教えてもらってというより、僕が店を調べたんだよ!

矢田:一慶が探してくれたんだ! 最初からお店を知ってたわけじゃないんだ! ありがとう(笑)!

――(笑)。それにしても、引っ越しをして観葉植物を置こうと考えるなんて、矢田さんはおしゃれですね。

矢田:植物のことは全然わからないんですが、形から入るタイプなんで(笑)。

山本:僕もその時にエバーフレッシュっていう観葉植物を買ったんです。それがかわいくて、夜になると葉を閉じるんですよ。でも僕はちょっと生活リズムが狂っているところがあるので、いつ夜なのかわからなくなっちゃったみたいで、ずっと葉が開いているんですよね……。

――これだけプライベートで仲良くやり取りしているなら、今作での共演は「久しぶり!」という感覚はないですね。

山本:仲がいいからこそ、舞台でコメディーをやるのは怖いですよ。面白くなりすぎちゃいそうで……。2人でなければ分からない面白いことってあるじゃないですか。面白いと思ったタイミングが一緒だったりすると、笑いが止まらなくなって終わっちゃいますからね。お客さんやキャストのみんなを置いてけぼりにしちゃう可能性があるので、そこは気を付けないと……と思っています。

矢田悠祐

――そうは言っても、お二人の関係性から笑いの相乗効果が生まれそうです。他のキャストの皆さんを巻き込んで作品が盛り上がる期待感はありますか?

山本:僕は朝月(希和)さん以外、初めての方ばかりなので……。どの舞台もそうですけど、まずは仲良くなることからですね。しかもコメディーなので、より一層波長を合わせていかないといけないですから。「気を遣わない関係」になることへのメリットってあると思うので、なるべく早く皆さんと仲良くなって、同じ波長の笑いを作れたらいいなぁと思います。

矢田:(皆本)麻帆ちゃんとは『ハムレット』と『アルジャーノンに花束を』で共演しているんですが、2つとも暗い話でしたからね。『ハムレット』では、麻帆ちゃんがオフィーリア役だったので、僕は麻帆ちゃんに向かって「尼寺へ行け!!」なんて言ったりしていたから。

山本:でも今回彼女が演じるのはスザンナで、矢田ちゃんにとってスキピ(好きな人)だから、また違う雰囲気にきっとなるよね。そして矢田ちゃんのスキピに僕が手を出すという…。アーティストジャパンが主催の舞台に出る時、なぜか僕は毎回女性に手を出す役なんだよね(笑)。

矢田:そういう役を持ってくるように言ってるんじゃない?

山本:でも結局、色恋沙汰があったら面白い舞台になるんだよね。やっぱり恋愛から何かしら物事が動いていくわけだから。

――今回の作品は楽劇と謳っているので、歌も楽しみですね。

山本:矢田ちゃんは歌も素敵なので、楽しみですね。

矢田:僕は演出の荻田さんだけでなく、歌唱指導の福井小百合さんにもお世話になっているんですよ。厳しい方けど、めちゃくちゃためになることを教えてくださる。

山本:ありがたいね! 大丈夫! 厳しい人と仲良くなるの得意だから。今回のカンパニーは、矢田ちゃんがお世話になった人が集まったファミリーだね。

――初めましての方が多い中、気になるキャストの方はいらっしゃいますか?

矢田:駒田一さんとご一緒するのは初めてなので楽しみです!

山本:朝月さんとはこの間出演した舞台で共演をさせていただいたんですけど、芝居で全く絡んでないんですよ。目があったぐらいで…。今回は奥さん役なので一緒にお芝居できるのが楽しみです。

――今回の公演で期待していることはありますか?

山本:矢田ちゃんの歌ですね。出会った時から歌が本当に素敵で、うまいなと思っているので、今回それを堪能できるが楽しみです。矢田ちゃんの歌を聞いたら懐かしく感じるのかなとも思いますね。かつて2年半くらい一緒に舞台をやって、歌を近くで聞いていましたから。分からないことを矢田ちゃんに聞いたりしたので、そういう思い出を懐かしむような気がします。

矢田:一慶の歌は久しく聞いていないんですよ。舞台『銀河鉄道の夜』の時にすごく上手くなってるなと思ったので。年月を経て歌もお芝居もそうですけど、今どういう風になっているのか、楽しみですね

山本:緊張しちゃう(笑)!

――ファンの方々も久しぶりの共演を楽しみにしていると思います。一言メッセージをお願いできますか?

山本:矢田ちゃんとはプライベートではよくやり取りしているものの、仕事ではお互いに共演する機会があまりありませんでした。今回のような上質なお芝居での共演は、お客さんに純粋に楽しんでいただけると思っています。

矢田:前回荻田さんとご一緒した舞台、ミュージカル『アラバスター』では、僕の役がサイコパス捜査官だったんです。今回は真逆の役になるのかな……と思うので、荻田さんが作られる世界観が好きな方にとっても「どうなるのだろう?」と楽しんでいただけると思います。ぜひご期待ください!

取材・文=咲田真菜 撮影=間野真由美
スタイリング=MASAYA ヘアメイク=JOUER INTERNATIONAL

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