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【藤沢 イベントレポ】第4回湘南辻堂クラフトフェア いちの市 - 作り手の想いと人が出会う場所

湘南人

手仕事で作られる作品と人とを紡ぐイベント

2025年11月8日(土)・9日(日)の2日間、JR辻堂駅から徒歩4分の神台公園にて、「第4回 湘南辻堂クラフトフェア いちの市」が開催されました。

北は青森、南は鹿児島まで、全国各地から衣服・染織・木工・皮革・陶芸・金属・植物・アクセサリーなど、さまざまなジャンルの作家や職人が集結。ワークショップやキッチンカーを含め、合計142組が参加する、湘南エリア最大級の「ものづくりの祭典」です。

作り手と来場者が直接言葉を交わしながら、作品への想いに触れることができるこのイベントは、2023年の初回から毎回多くの人に親しまれてきました。

会場を茅ヶ崎中央公園から神台公園へと移した第4回は、初日の開催直後からたくさんの来場者で賑わう盛況ぶり。
あちこちのブースから作り手とお客さんの楽しそうな会話が聞こえ、作品を前にした人々の静かな熱気が感じられました。

多彩な作品に出会えるクラフトブース

どのブースにも、作り手の個性が光る魅力的な作品がずらり。ここからは、その一部をご紹介します。

まず最初に訪れたのは、花器やツリー、アクセサリーなどのステンドグラス作品を手がける「SYUTONAE」(長野県)。
繊細なガラス面はもちろん、丁寧に溶接されたハンダの部分までが美しい作品が並びます。

会場の奥へ進む中で、多くの人が足を止めていたのは、ぽってりとした造形がなんとも可愛いらしい張子人形のブース「りなの村」(静岡県)。

村の住人たちはそれぞれ表情豊かで、今にもおしゃべりを始めそうです。手のひらほどの小さな世界には、どんな物語が息づいているのでしょうか。

プラスチックプレートと真鍮ワイヤーを使い、植物をモチーフにしたアクセサリーやオブジェを手がける「SOU+YA WORKS」(茨城県)。

Instagramで作品を見て以来、その造形の美しさが強く印象に残っていました。実際に作品を目にすると、想像以上の繊細さに驚かされます。

「物質」「日常」「感覚」をテーマにした陶器を手がける「dairoku pottery」(兵庫県)。
土の逞しさと静謐さを感じる器が並びます。シックな色合いのコントラストが美しいです。

八ヶ岳にアトリエを構え、陶磁器でアートオブジェ、オリジナル陶土タイルを制作している「atelier YAACHO」(静岡県)。

もともとはジュエリー作家だったという造形作家の髙木さん。約10年前に、土を捏ねるところから陶芸を学び始め、釉薬を使って色鮮やかな作品を生み出しています。
遺跡や街並みをモチーフにした作品を眺めていると、まるで非日常を旅しているような気分に。

神戸で靴工房を営む「クスノキシューズ」(兵庫県)。
オーダーメイドの靴にはそれぞれテーマがあり、足にやさしい木型を使ったナチュラルなシリーズには、「栄町」「塩谷」など、神戸の町の名前が付けられています。
履き心地が良く、性別・服装問わず履けると評判だそう。

フィンランド生まれのヒンメリが静かに揺れる「Tararara♩きづともこ」(神奈川県)。
北欧の伝統装飾「ヒンメリ」や「ソダス」に魅せられ、独学で作品づくりを始めたきづさん。作品に使用するライ麦の種を自ら撒き、収穫から乾燥までの下処理を行いながら、ひとつひとつ作品を生み出しています。

どの作品にも、繊細な美しさの中に温もりがあり、北欧の長く暗い冬に光をもたらし、人々の心を守ってきたヒンメリやソダスの歴史を感じました。

【湯河原 イベントレポ】Terarara♪きづともこ展2024-そっと揺れて輝くヒンメリ2024年9月5日~10月1日まで、町立湯河原美術館1階「MUSEUM CAFE and garden」で「きづともこ」氏のヒンメリ作品展を開催しており、とても素敵だったので皆さんに紹介します。入場無料(ただし飲食代は有料) 画像出典:湘南人こちらの入口ではなく、右側にある美術館の入口から入ってから、左へ曲がり喫茶店へ。太陽の光を浴びて小麦色に輝くヒンメリ開催場所の喫茶店の中に入ると、天井からヒンメリが多数ぶら下がっていました。とても幻想的で心が揺さぶられました。秘伝豆のソフトクリーム(400円税込)でお腹を落ち着かせてから、ゆ...

湘南人

14金ゴールドフィルドとアルゲンティウムシルバーでアクセサリーを制作する「404yonmaruyon」(高知県)。
華奢なデザインは肌を美しく見せてくれるそう。どちらの素材も水に強く、日常使いができるのが嬉しいです。

ものづくりの未来を応援・若手チャレンジブース

第3回目の開催からは、ものづくりの未来を応援する取り組みとして、創業3年未満の作り手を対象とする「若手チャレンジブース」がスタート。

その中から、カラフルな一輪挿しや植木鉢が並ぶ「aruto areba」(神奈川県)をご紹介。
カラフルなデザインと丸みを帯びた形が印象的な一輪挿しは、そのままオブジェとして飾っておいても可愛いですね。

最後に、とても素敵なご夫婦のクラフトブースにお邪魔しました。衣服・染織「長沼由梨子」(埼玉県)と木工「hiroki naganuma」(埼玉県)。

自らを図案家と名乗る由梨子さんが手がける作品は、それぞれに物語が宿っています。
写真の作品は、あたたかさの中に壮大な世界を感じさせる「受胎告知」。使われている額縁は、木工作家でありお連れ合いの長沼泰樹さんによるもの。

長沼さんの木工作品には、ブラックチェリーというムクの木が使われています。ベンガラで染め上げられた本棚は、縦板と横板の厚みをわずか1ミリ変えるなど、細部にまで心を配った仕事ぶりがうかがえます。
時間とともに作品の色味が変化していくそうで、「使う」だけでなく、「育てる」楽しみも感じられます。

それぞれの作品に大切な物語があり、作家さんから作品への想いや作業工程を直接聞ける時間は、とても贅沢なものでした。

フードブースやキッチンカーも充実

クラフトブースのほか、ワークショップやフードブース、キッチンカーも充実。一日を通してゆったりとイベントを楽しむことができます。

湘南ではお馴染みの「井出農園」(神奈川県)では、新鮮野菜の他に、自家製トマトジュースやいちごミルクの素など、手土産にも喜ばれそうな商品が勢揃い。

さくふわチキンでお馴染みの「ROCKET CHICKEN」(神奈川県)は、常に人が集まる人気店。キッチンカーで腹ごしらえをしながら、イベントを回る人達の姿が見られました。

ものづくりの輪が広がる場所

「欲しいものがすぐに手に入る時代だからこそ、作家と直接対話できる場で、手仕事の温もりや作家の想いを感じてほしい」と話してくれたのは、実行委員代表のひとり、加藤さん。

「湘南のものづくり文化の定着と発展」を目的に始まったこのイベント。今回は134の出展枠に対して約460件もの応募が寄せられたそうで、その人気ぶりがうかがえます。

ここでは紹介しきれなかった素敵な作家さんがまだまだたくさん出展しており、日本各地には素晴らしい作り手がいることを改めて実感した「湘南辻堂クラフトフェアいちの市」。

湘南から広がるものづくりの輪が、これからも広がっていくことを楽しみにしています。

第4回湘南辻堂クラフトフェア いちの市

2025年11月8日〜11月9日 10:00〜16:00

開催場所

神台公園(シークロス公園)

住所:〒251-0041 神奈川県藤沢市辻堂神台1丁目4

駐車場:なし

参加費

無料

主催

湘南辻堂クラフトフェアいちの市実行委員会

後援

藤沢市

協賛

ウスイホーム株式会社

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